アート

Posted on 2014-04-25
「日本国宝展」 東博に日本文化の粋が集結


国宝 阿弥陀聖衆来迎図 平安時代・12世紀 和歌山・有志八幡講十八箇院蔵 展示期間:11月11日(火)~12月7日(日)

Editor:蓬田(よも)修一

2014年10月15日(水)から12月7日(日)まで、東京国立博物館で「日本国宝展」が開催されます。

1990年以降、東京国立博物館では「日本国宝展」が2回開催され、合計で120万人近くが来場しました。14年ぶり3回目となる今回は、「祈り」というテーマで、絵画・彫刻・工芸・典籍等の作品が、いかに仏や神と、人の心とをつなぐ役割を担ってきたかを見ることができます。

私たちが造り出してきた芸術作品のなかには、美術的・歴史的な重要性とともに、人々の祈り信じる力が濃密に凝縮された「かたち」があります。

祈り、信じる「かたち」には代え難い価値が置かれ、長い歴史の中で大切に継承されてきました。なかでも特に優れたもの、重要なものは国宝に指定されることになりました。

本展覧会は、これらの「国のたから」を通して、日本文化形成の精神を見つめ直す壮大な試みです。縄文時代から江戸時代の作品まで、日本全国から集まる作品はすべてが国宝。まさに日本文化の粋が集結する展覧会です。

構成は次のとおりです。

第1章 仏を信じる
第2章 神を信じる カミと神への捧げもの
第3章 語られるもの、記されるもの 信仰と文学・記録
第4章 多様化する「信」のかたち
第5章 仏のすがた

見どころは次のとおりです。

国宝の土偶4件が勢揃い
全国各地で発見された土偶のなかでも縄文人の精神性や造形力、そして美意識が遺憾なく表現されているのが国宝土偶です。縄文時代には決してかなわなかった土偶たちの共演が見られます。

「明日のユネスコ記憶遺産」も登場
記録資料の世界遺産ともいうべき「ユネスコ記憶遺産」に登録されている「慶長遣欧使節関係資料」、平成27年度の登録を目指し、日本からの推薦が決定している「東寺百合文書」が展示されます。

国宝のニューフェイスに会える
平成25年に新たに指定された奈良・安倍文殊院の国宝「善財童子」「仏陀波利三蔵像」が展示されます。

奈良時代の建造物の国宝が初めて東京に
美術工芸品ではなく建造物として国宝指定されている「元興寺極楽坊五重小塔」が初めて東京にやってきます。

「日本国宝展」
会期 2014年10月15日(水)から12月7日(日)まで
会場 東京国立博物館 平成館
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
※( )内は前売/20名以上の団体
休館日や開場時間など詳細は公式ホームページでご確認ください。
会期中、展示替えがあります。作品により展示期間が異なりますのでご注意ください。

国宝 土偶(合掌土偶) 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 青森県八戸市風張1遺跡出土
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館蔵


国宝 観音菩薩坐像(右)・勢至菩薩坐像(左)(阿弥陀如来および両脇侍のうち)
平安時代・久安4年(1148) 京都・三千院蔵 画像提供:文化庁


国宝 善財童子立像(文殊菩薩および侍者のうち) 鎌倉時代・建仁3年(1203) 奈良・安倍文殊院蔵



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締め切りは、2014年10月14日24時です。

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