アート

Posted on 2014-07-09
菊池寛実記念 智美術館で「陶の空間・草木の空間 川崎毅と関島寿子」展 やきもの作家とカゴ作家との出会い



川崎毅「街(垂直のポール)」2005年 46.0× 24.0×36.5

Editor:蓬田(よも)修一

2014年7月12日(土)から9月28日(日)まで、東京・虎ノ門の菊池寛実記念 智美術館で「陶の空間・草木の空間 川崎毅と関島寿子」展が開催されます。

「空間」をキーワードに、「やきもの」と「カゴ」という異なる分野の二人の作家の作品が紹介される展覧会です。

陶芸家・川崎毅は1942年宮崎県に生まれ、東京芸術大学で陶芸を専攻し、加藤土師萌、藤本能道、田村耕一のもとで学びました。

磁器の食器、そして本展で紹介するような「街」や「匣」といった陶のオブジェを制作している作家です。

「街」や「匣」は、家のかたちを組み合わせて、「街並みのある風景」を表す作品です。構成のアイデア次第で、都会の一隅であったり、城塞都市を思い起こさせたり、発掘された遺跡を連想させたりと、趣きが異なるのが魅力です。

白い化粧土の質感や、暗示的に示された窓、階段、路地は、面や線、光線の具合など造形上の関係性から方向付けられたものですが、鑑賞を作品空間のなかへと誘います。

カゴの作家・関島寿子は1943年生まれで、津田塾大学英文学科を卒業後、1975年から79年にかけてニューヨークに在住し、アメリカの現代工芸の潮流に刺激を受け、以前より制作していたかごの表現を追求し、独自の表現方法、造形観を確立させました。

彼女が扱う植物の種類はクルミやフジ、ヤナギなどと幅広く、それぞれの野性味を編組の技術によって際立たせ、造形化しています。網目の隙間を通して内部空間を可視化しているのも特徴です。

素材や空間性を突き詰め、カゴの概念を抽象化させたユニークな造形は、国内外で高く評価されています。

展覧会の見どころ
川崎氏と関島氏はともに「街」や「カゴ」という身近なテーマを出発点としながら、素材や手法、光線を抽象の造形として高めています。

二人の作家にとって素材や手法の制約は、むしろかたちとの関係性の新たな発見を秘めており、その面白みを作品に引き出しています。ひとつひとつの作品に固有の空間、新鮮な空気感、佇まいを感じることができます。

「陶の空間・草木の空間 川崎毅と関島寿子」展
会期 2014年7月12日(土)から9月28日(日)まで
会場 菊池寛実記念 智美術館
展示内容 川崎毅の「街」「匣」およそ25点、関島寿子のカゴおよそ25点
観覧料 一般1000円、大学生800円、小中高生500円
開館時間や休館日ほか、詳細につきましては公式サイトでご確認ください。

関島寿子「束の間Ⅵ」2008年 16.5×24.0×22.0


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