アート

Posted on 2015-08-24
国内外の春画を一堂に展示 ありそうでなかった展覧会





鈴木春信「煙管」



2015年(平成27年)9月19日(土)から12月23日(水・祝)まで、東京・文京区の永青文庫で「春画展」が開催されます。

春画は、江戸時代に“笑い絵”とも呼ばれていました。性描写と笑いが同居した、ユーモアを備えた芸術性の高い浮世絵です。

特に、海外からは高い評価を得ており、2013年から14年にかけて、大英博物館で行われた「春画 日本美術の性と楽しみ」は、大きな反響を呼びました。

今回の春画展は、大英博物館をはじめ、国内外の美術館や個人コレクションから、鈴木晴信、月丘雪鼎、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎らの春夏の名品133点を、前後期に分けて展示します。

ほかにも、約38点の肉筆の春画、縦9センチ、横13センチ弱の小さな「豆判」と呼ばれる春画なども紹介します。

大名から庶民まで、広く愛された春画が一堂に揃った展覧会です。海外からも高い評価を得ている春画を堪能できる貴重な機会です。


永青文庫とは
永青文庫は昭和25年(1950年)、16代当主である細川護立(もりたつ)によって、細川家に伝来する歴史資料や美術品などの文化財を後世に伝える目的で、財団法人として設立されました。昭和47年から、所有する文化財の一般公開を行っています。

永青文庫の建物は、江戸時代から戦後にかけて所在した、広大な細川家の屋敷跡の一隅にあり、昭和初期に細川家の家政所(事務所)として建設されたものです。


春画展
会期
 2015年(平成27年)9月19日(土)から12月23日(水・祝)まで (計85 日)
前期:9/19〜11/1(40日間) 後期:11/3〜12/23(45日間)
会場 永青文庫 特設会場
作品点数 133点(前期約60点・後期約60点)
※日本の個人コレクションと美術館秘蔵102点(国際日本文化研究センター・立命館大学・公益財団法人東洋文庫・三井記念美術館・岡田美術館・林原美術館・永青文庫など)
※大英博物館などヨーロッパからの里帰り19点(大英博物館蔵の作品は5点)
※大英博物館「Shunga:Sex and Pleasure in Japanese Art」(2013年)と共通の作品67点
入館料 大人1500円(高齢者・学生・団体の割引はありません)
入館制限 18歳未満は入館禁止
問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)


喜多川歌麿 「歌満くら」 浦上満氏蔵 


葛飾北斎「喜能会之故真通」 浦上満氏蔵


葛飾北斎「富久寿楚宇」 Michael Fornitz Collection






春画展の会場の様子です。
※9月18日のプレス内覧会で撮影。会期の前後期で、展示替えになる作品もあります。

会場4階にあるエントランス。観覧順路は階段で4階まで上がり、順に下の階に降りてくるようになっている。


エントランスを抜けると、肉筆春画の名品が展示されているエリアとなる。展示作品のひとつ「小柴垣草子(こしばがきぞうし)」は、平安時代の寛和2年(986)、嵯峨の野々宮で斎宮として伊勢神社に奉仕していた済子女王と、警護の武者平致光(たいらのむねみつ)が起こした密通事件を題材とする。鎌倉時代の作品。春画は鎌倉時代から制作されていたことが分かる。


3階の版画エリアに展示されている葛飾北斎の「喜能会之故真通(きのえのこまつ)」。画面の余白すべてが文字で埋め尽くされている。男女の声や局部から出る音が、細かに記されている。


3階の版画エリアの様子。


版画エリアでは、錦絵や冊子形状の春画作品が展示されている。


2階展示エリア。外光が窓から差し込み、開放的な空間。


今回の春画展の会場となった永青文庫


第二会場として併設されているミュージアムショップ




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