アート

Posted on 2016-06-15
「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」 現代日本を代表する詩人の展覧会




サヌカイトを口にくわえる吉増剛造 2015年 Photo: Kioku Keizo


「詩人」を美術館で紹介する意欲的な展覧会
2016年(平成28年)6月7日(火)から8月7日(日)まで、東京・竹橋の東京国立近代美術館で「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」が開催中です。

現在77歳の吉増剛造は日本を代表する詩人のひとりです。今回の展覧会は彼の約50年におよぶどん欲な創作活動を、美術館で紹介する意欲的な試みです。

ドローイング作品(生原稿)、映像、写真、オブジェ、録音した自らの声など、さまざまな作品や資料を一挙公開。「詩人」に収まらない吉増ならではの多様性あふれる形態で、展示されています。

音楽家の大友良英とのコラボレーションによるパフォーマンスや、映画監督ジョナス・メカスの作品上映など、多彩なイベントも開催します。

詩人を美術館で紹介するという意欲的な展覧会。会場では「言葉」の持つ力や豊かさが体験できることでしょう。

声ノマ 全身詩人、吉増剛造展
会期
 2016年(平成28年)6月7日(火)から8月7日(日)まで
会場 東京国立近代美術館
観覧料 一般1000円(800円)、大学生500円(400円)、高校生以下および18歳未満、障害者手帳提示の人とその付添者(1名)は無料
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

《わたしたちはだれもが優れた楽器なのだ》 制作年不詳 Ⓒ Gozo Yoshimasu

〈日記〉より 1961-64年 Photo: Kioku Keizo

〈怪物君〉を制作する吉増剛造 2015年 Photo: Kioku Keizo

以下は6月6日に行われたプレス内見会での会場のもようです。

記者発表会であいさつをする吉増剛造。このあと、吉増自身による詩の朗読のパフォーマンスも行われた。

吉増は記録魔である。大学ノートに書かれた日誌や覚書。

吉増が自分の声などを録音した膨大な数のカセットテープ。メモなどが録音されたこれらのカセットテープは〈声ノート〉と呼ばれている。

彫刻家の若林奮から送られた薄い銅板に、吉増が自分の詩のタイトルなどをたがねで打ち込んだもの。

吉増は1994年に北海道の夕張で二重露光の写真を撮影して以来、多重露光の写真を数多く撮影している。

展示会場風景。展示コーナーは壁ではなく、薄く透けている黒い紗幕で区切られている。各コーナーからは隣接するコーナーが透けて見える。文字、音声、写真、映像など多彩な吉増の世界が、空間として具現化されているようだ。

会場風景。手前にあるのは、多重露光撮影による写真作品。

2011年の東日本大震災から約1年後に制作がスタートした〈怪物君〉。吉増自身による詩作を巻物仕立てにしたものと、吉本隆明の著作を書き写した上に、水彩が施されているものとがある。




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開催を記念して、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」の招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2016年(平成28年)6月30日24時です。

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