アート / 歴史

Posted on 2016-10-17
日本文化に大きく影響した「禅」の真髄を見る 「禅―心をかたちに―」





 

達磨像 白隠慧鶴筆 江戸時代 18世紀 大分・萬壽寺蔵 通期展示


臨済・黄檗両宗が全面的協力
禅は特定の経典を持たず、その教えは師の心から弟子の心へと連綿と受け継がれきました。言葉や文字によらず(=不立文字 ふりゅうもんじ)、経典によることなく(=経外別伝 きょうがいべつでん)、師と弟子との直接的な関わりの中で自分自身の心そのものをつかみ出し(=直指人心 じきしにんしん)、自分の心の中の仏性を見出して(=見性成仏 けんじょうじょうぶつ)、直感的な悟りの境地へ至るというものです。

日本へは中国から伝わり、中世には武家をはじめ天皇家や公家の帰依を受け、江戸時代に入ると広く民衆への普及が進み、現代においても多くの人が禅を心の支えとしています。

「禅―心をかたちに―」展は、臨済宗・黄檗宗の源流に位置する高僧 臨済義玄禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗中興の祖 白陰慧鶴禅師の250年遠諱を記念して、2016年(平成28年)10月18日から11月27日まで、東京国立博物館 平成館で開催されます。

臨済・黄檗両宗十五派の全面的な協力のもと、各本山や末寺、塔頭(歴代住持の墓をまつる子院)に伝わる、国宝・重要文化財を含む名宝200件以上を一堂に集めます。

また、禅とともに伝来した水墨画や茶を飲む風習は、その後、日本の文化において大きな役割を果たしました。様々な美術品の展示を通じて、禅の果たした役割を紹介します。

なお、同展は2016年4月12日から5月22日まで、京都国立博物館 平成知新館において開かれ、8万人以上の来場者を集めました。東京会場では国宝22件、重要文化財102件を含む約240件が展示されます。

特別展「禅―心をかたちに―」
会期
 2016年(平成28年)10月18日(火)から11月27日(日)まで
*会期中展示替あり
主な展示替:前期展示=10月18日(火)から11月6日(日)まで、後期展示=11月8日(火)から11月27日(日)まで
会場 東京国立博物館 平成館
観覧料 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
※( )内は前売料金/20名以上の団体料金。

国宝 慧可断臂図 雪舟等楊筆 室町時代 明応5年(1496) 愛知・齊年寺蔵 11/8~11/27展示


 

十八羅漢坐像のうち羅怙羅尊者 范道生作 江戸時代 寛文4年(1664) 京都・萬福寺蔵 通期展示


 

国宝 玳玻天目 吉州窯 中国・南宋時代 12世紀 京都・相国寺蔵 通期展示

青磁輪花茶碗 銘「鎹」 龍泉窯 中国・南宋時代 13世紀 愛知・マスプロ美術館蔵 通期展示

重要文化財 萬福寺東方丈障壁画のうち五百羅漢図 池大雅筆 江戸時代 明和9年(1772)頃 京都・萬福寺蔵 通期展示。ただし作品場面替あり。画像の場面は10/18~11/6展示

以下は10月17日に行われたプレス内覧会での会場のもようです。




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締め切りは、2016年(平成28年)10月25日24時です。

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