アート

Posted on 2017-01-24
ハプスブルク家が愛した宮廷画家「アルチンボルド展」





 

 

2017年(平成29年)6月20⽇(⽕)から9月24⽇(⽇)まで、東京・上野の国⽴⻄洋美術館で「アルチンボルド展」が開催されます。

ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593 年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。

自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、そして稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家でした。

そんな「アルチンボルド」の名は何よりも、果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々によって広く記憶されています。

奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも⼤きな刺激を与えました。

本展は、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点を中心に、この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫り、同時代の文脈の中に彼の芸術を位置づけ直す試みです。

アルチンボルドのユーモアある知略の芸術が本格的に紹介されます。代表作≪春≫≪夏≫≪秋≫≪冬≫が、日本に初集結するのも大きな見どころです。

アルチンボルド展
会期
 2017年(平成29年)6月20⽇(⽕)から9月24⽇(⽇)まで
会場 国⽴⻄洋美術館



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