アート

Posted on 2017-04-26
漫画家・大友克洋が独自解釈で描く「バベルの塔」




大友克洋 《INSIDE BABEL》 デジタルコラージュ:河村康輔 2017年 デジタルプリント、紙 ©マッシュ・ルーム 大友克洋 



漫画家・映画監督の大友克洋さんが描く「バベルの塔」が、東京都美術館(東京・上野)で見ることができます。

同館で開催中の「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―」(2017年4月18日(火)~7月2日(日))で、ピーテル・ブリューゲル1世の最高傑作「バベルの塔」(1568年頃)が来日するのを記念して、大友さんが同作品からインスピレーションを受けて制作したものです。

作品名は「INSIDE BABEL」。その名のとおり、大友さんはブリューゲルのバベルの塔の内部を描くことに挑戦しています。

ブリューゲルのバベルの塔は、絵に描かれた人物の大きさなどから計算すると、高さ600mにもなる巨大な建築物です。

大友さんは、ブリューゲルが描かなかった巨塔の内部がどうなっているのか、建築的な構造を想像しながら描きました。

今回の作品は、長年にわたって大友さんと仕事をしている、コラージュ・アーティストの河村康輔さんとのコラボレーションで完成させました。

大友さんが描いた内部構造の手書きスケッチをスキャン。それに河村さんがブリューゲルの「バベルの塔」から抽出したパーツや色みを合成し、あたかもブリューゲルが塔の内部を描いたかのようなテイストに仕上げました。

大友さんはブリューゲルを大好きな画家のひとりに挙げており、2作あるブリューゲルの「バベルの塔」のうち、ウィーン美術史美術館所蔵の作品をもとに、1984年に「未来都市」という作品を手掛けています。

今回は、制作にあたって、ロッテルダムのボイマンス美術館を訪れ、ブリューゲルの「バベルの塔」をじっくりと鑑賞。同館学芸員との意見交換を行い、入念な準備を経て創作に取り組みました。

「INSIDE BABEL」は、「バベルの塔」展の会期中、展示室入り口横ホワイエにて展示されています。「INSIDE BABEL」の鑑賞は無料です。
(TEXT:蓬田修一)

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―
会期
 2017年(平成29年)4月18日(火)から7月2日(日)まで
会場 東京都美術館 企画展示室
観覧料 一般1600円(1400円)、大学生・専門学校生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1000円(800円)、中学生以下無料
※( )内の料金は20人以上の団体料金

制作中の大友克洋氏 






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