アート / 歴史

Posted on 2017-12-13
静嘉堂文庫美術館 2018年展覧会スケジュール 「歌川国貞展」など4展


花魁や歌舞伎役者などの色鮮やかな錦絵が楽しめる歌川国貞展。
「北国五色墨(花魁)」 江戸時代・文化12年(1815) 


日本と東洋の古典籍および古美術品を収蔵する静嘉堂文庫美術館(東京・世田谷区)は2018年、江戸時代後期を代表する浮世絵師・歌川国貞の錦絵に焦点を当てた展覧会や、中国・朝鮮・日本の豊かな酒器の世界と酒をめぐる美術を紹介する展覧会など4つの展覧会を開催します。

歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~
会期
 2018年1月20日(土)~3月25日(日) ※毎週月曜日(ただし2月12日は開館)、2月13日(火)は休館

江戸時代後期(19世紀前半)を代表する浮世絵師で、特に美人画と役者絵の名手として知られる歌川国貞(1786~1864、三代歌川豊国)の代表作が展示されます。

優美な姿の花魁やおきゃんな町娘、歌舞伎役者の迫力ある舞台姿などが錦絵の鮮やかで美しい色彩とともに楽しめます。

「色絵牡丹文水注」 鍋島藩窯 江戸時代(17~18世紀) 


酒器の美に酔う
会期
 2018年4月24日(火)~6月17日(日) ※毎週月曜日(ただし4月30日は開館)、5月1日(火)は休館

酒器は、古くから神に捧げ、神と人とをつなぐための神聖なものとされる酒を盛るものとして、祭祀の中で重要な役割を果たしてきました。

やがて飲酒が普及するようになると、四季折々の風情やもてなしの趣向に合わせた多彩な酒器が生み出されました。

酒を盛る・注ぐ・酌み交わすうつわ、そして酒を飲む人々をテーマに、およそ2000年前の中国古代から江戸時代末期まで、中国・朝鮮・日本の豊かな酒器の世界と酒をめぐる美術を紹介します。

国宝「曜変天目」も出品されます。

重要文化財 橋本雅邦 「龍虎図屏風」 明治28年(1895) 


-明治150年記念- 明治からの贈り物(仮題)
会期
 2018年7月16日(月・祝)~9月2日(日) ※毎週月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日(火)は休館

壮麗で勇壮な日本画、洋画、細密繊細な工芸など、明治の美術が紹介される展覧会です。

近代日本画で初の重要文化財指定となった橋本雅邦「龍虎図屏風」をはじめとする第4回内国勧業博覧会への著名画家たちによる出品作品や、黒田清輝「裸体婦人像」、七宝家・濤川惣助(なみかわそうすけ)の「七宝四季花卉図瓶」などが展示されます。

『北蝦夷余誌』 江戸時代・万延元年(1860年)刊 


-生誕200年記念-松浦武四郎(仮題)
会期
 2018年9月24日(月・祝)~12月9日(日) ※毎週月曜日(ただし10月8日は開館)、10月9日(火)は休館

「幕末の北方探検家」「北海道の名付け親」として有名な松浦武四郎(1818~88)を紹介する展覧会です。

彼は東西・北蝦夷地などを探査したほか、アイヌ語をマスターし、アイヌの人々とも交流し、多くの書物を刊行しました。

本展覧会は生誕200年を記念して企画されたもので、静嘉堂が所蔵する武四郎のコレクションを中心とした展示で、武四郎の姿に迫っていきます。

※文中の画像の作品はすべて静嘉堂文庫美術館蔵
※画像の無断転載は禁止ですのでご遠慮下さい。




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