アート

Posted on 2018-07-07
珠玉の鎌倉彫刻の仏像を堪能 特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」


重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 


“慶派スーパースター”快慶、定慶、行快の名品
特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」が、2018年(平成30年)10月2日(火)~12月9日(日)の会期で、上野公園にある東京国立博物館で開催されます。

“千本釈迦堂”の名で親しまれる京都の大報恩寺は、鎌倉時代の1220年(承久2年)に、義空上人が開創した古刹です。

天皇からお墨付きを得た御願寺(ごがんじ)として、高い格式を誇りました。

同時に、鎌倉彫刻の宝庫として広く親しまれています。

今回の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」は、2020年の開創800年を記念し、同寺が誇る慶派仏師の名品を一堂に公開するものです。

同寺の本尊は、快慶の一番弟子、行快が制作した「釈迦如来坐像」(重要文化財)で、行快の代表作のひとつです。

「釈迦如来坐像」に侍り立つのは、あまたの釈迦の弟子から選りすぐられた10人の僧侶の像。

この「十大弟子立像」(重要文化財)は、快慶の最晩年の作として知られています。

またこのほかに、運慶晩年の弟子、肥後定慶(ひごじょうけい)による「六観音菩薩像」が揃って残されているのも、稀有なことといえるでしょう。

展覧会では、これら大報恩寺に伝わる「慶派」の名品が紹介されます。

特に、「釈迦如来坐像」と「十大弟子立像」は、かつて本堂で安置されていた状況を考慮し、特別に同じ空間で展示します。

2017年に開催された奈良国立博物館の「快慶」展、東京国立博物館の「運慶」展に続き、快慶、定慶、行快ら慶派スーパースターの名品が揃います。

仏像の異なる表情を堪能
運慶の弟子、肥後定慶作「六観音菩薩像」(重要文化財)は、台座も光背も造像当初のものを残し、その背面の隅々まで精緻に彫られています。

今回は「六観音菩薩像」を360度の角度から鑑賞できるだけでなく、会期前半(~10月28日)は光背を付けた本来の姿で、後半(10月30日~)は光背を取りはずした姿で展示し、その美しい背中まで間近に見ることができます。

仏像のふたつの異なる表情が鑑賞できる試みに注目です。

大報恩寺とは
鎌倉時代の1220年に義空上人によって発願された真言宗智山派の寺院。

2020年に開創800年を迎えます。

京都では「千本釈迦堂」の名で親しまれており、その名の由来は、秘仏本尊「釈迦如来坐像」が祀られる本堂が、貴族から庶民まで幅広い信仰を集めた釈迦信仰の中心地であり、近くに京都を南北に縦断する千本通りがあることにもとづくようです。

本堂は、応仁の乱をはじめとする幾多の戦火を免れ、洛中(京都市内)最古の木造建造物として国宝に指定されています。

「おかめ」発祥の地としても知られており、大報恩寺にお参りすると、縁結び、夫婦円満、子授けにご利益があると言われています。

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
会期
 2018年10月2日(火)~12月9日(日)
会場 東京国立博物館 平成館3・4室
休館日 月曜日
*ただし10月8日(月・祝)は開館、10月9日(火)は休館
観覧料 一般1400円(1200円)、大学生1000円(800円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料
※( )内は前売および20人以上の団体料金

重要文化財 聖観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち) 肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224)京都・大報恩寺蔵 

重要文化財 馬頭観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち) 肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224)京都・大報恩寺蔵 

重要文化財 阿那律立像(十大弟子立像のうち) 快慶作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 

重要文化財 目犍連立像(十大弟子立像のうち) 快慶作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 




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締め切りは、2018年(平成30年)10月1日24時です。

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