アート
Posted on 2018-11-07
山梨県立美術館で開催中「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」
印象派の先駆ドービニーの画業に焦点を当てる、国内初の展覧会
山梨県立美術館で「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」(以下、「ドービニー展」)が開催中です(2018年12月16日まで)。
シャルル=フランソワ・ドービニーは1817年(江戸・文化14年)に生まれ、1878年(明治11年)に亡くなりました。
彼はバルビゾン派の画家として知られ、19世紀中頃からフランスで風景画家として活躍、当時から高い評価を確立しました。
絵画史上、大きな転換点を形成したとされる印象派の画家たちに、大きな影響を与えた画家としても知られています。
今回の「ドービニー展」は、バルビゾン派の風景画をコレクションの中心のひとつとする山梨県立美術館の開館40周年を記念して企画されたものです。
印象派の先駆ドービニーの画業に焦点を当てる、国内初の展覧会です。
展覧会は、以下の3つの章で構成されます。
序章 同時代の仲間たち
第1章 バルビゾンの画家たちの間で 1830~1850年
第2章 名声の確立・水辺の画家 1850~1860年
第3章 印象派の先駆者 1860~1878年
第4章 版画の仕事
ドービニーは、アトリエ船「ボタン号」で精力的にフランス各地を巡って、自然と触れ合いながら、その感動を絵に表現してきました。
ドービニーが取り組んだ、大気、水、光への探究心は、のちに続く印象派の画家たちに引き継がれていきます。
中でも、印象派を代表するクロード・モネは、ドービニーと同様、河川に船を浮かべて水辺を観察し、その体験を制作に活かしました。
今回の「ドービニー展」では、モネが同じ構図で繰り返し表現した「セーヌ河の朝」連作の1点を展示します。
ここで見られる水面への関心は、やがて「睡蓮」連作へと引き継がれていきます。モネの傑作は、繰り返し河川風景に取り組んだドービニーの画業なくしては、誕生しなかったとも言えるでしょう。
なお、本展覧会は山梨県立美術館での会期終了後、広島、東京、鹿児島、三重の4都市に巡回します。
山梨県立美術館開館40周年記念
シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋
会期 2018年(平成30年)10月20日(土)から12月16日(日)まで
会場 山梨県立美術館
観覧料 一般1000円(840円)、大学生500円(420円)、高校生以下および山梨県内の65歳以上の方は無料
※( )内は20人以上の団体および山梨県内宿泊者の割引料金
※高校生は生徒手帳、山梨県内の65歳以上の人は健康保険証等提示のこと
※11月20日(火)の県民の日は誰でも観覧無料
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