アート

Posted on 2018-11-23
「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)》1863-68年頃、油彩/カンヴァス、83.8×71.2 cm、ラッセル=コーツ美術館
© Russell-Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth 


絵画だけでなくタペストリーや家具など約150点を展示
2019年(平成31年)3月14日(木)から6月9日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」が開催されます。

ラファエル前派に関する美術展は、近年では「テート美術館の至宝 ラファエル前派展」(2014年)と「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」(2015年)が開催されています。

本展覧会は、ラファエル前派同盟に参加した前衛芸術家たちの精神的な指導者となった美術批評家ジョン・ラスキンの生誕200年を記念して企画されているところが特徴です。

ラファエル前派同盟とは、1848年秋にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828-1882)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)など7人が結成した前衛芸術家集団です。

彼らは、ラファエロ以降の絵画表現を理想とする芸術家養成機関ロイヤル・アカデミーの保守性こそが、英国の画家を型どおりの様式に縛りつけ、真実みのある人間感情の表現から遠ざけてきたと主張し、ラファエロ以前に回帰する必要性を訴え、ありふれた感傷的な描き方から絵画を介抱し、中世美術のように分かりやすく誠実な表現を取り戻そうとしました。

当初悪意ある批評にさらされた彼らの試みを、ラスキンは高く評価し、力強く擁護論を展開したのです。

会場には英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点が展示されます。

展示構成は次のとおりです。

Ⅰ ターナーとラスキン
Ⅱ ラファエル前派同盟
Ⅲ ラファエル前派周縁
Ⅳ バーン=ジョーンズ
Ⅴ ウィリアム・モリスと装飾芸術

19世紀英国の最も偉大な画家であるターナーの優れた油彩画・水彩画、ラファエル前派同盟のミレイ、ハント、ロセッティらの作品、バーン=ジョーンズの作品群、「アーツ・アンド・クラフツ運動」で生まれた種々の美しい装飾芸術などを通して、彼の功績やこの時代の豊かな成果が感じられる内容です。

ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展
会期
 2019年(平成31年)3月14日(木)から6月9日(日)まで
休館日 月曜日(但し、4月29日、5月6日、6月3日と、トークフリーデーの3月25日、5月27日は開館)
会場 三菱一号館美術館
入館料 一般1700円 高校・大学生1000円 小・中学生500円
※前売券は一般のみ1500円で3/13まで販売
アフター5女子割
第2水曜日17時以降/当日券一般(女性のみ)1000円
※他の割引との併用不可
※当日券購入の際「女子割」との申し出が必要

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《カレの砂浜――引き潮時の餌採り》1830年、油彩/カンヴァス、68.8×103.8 cm、ベリ美術館 ©Bury Art Museum, Greater Manchester, UK 

ジョン・エヴァレット・ミレイ《ジョン・ラスキンの肖像》1853年、鉛筆・水彩/紙、33.6×26 cm、ラスキン財団(ランカスター大学ラスキン図書館)
©Ruskin Foundation (Ruskin Library, Lancaster University) 

アーサー・ヒューズ《リュートのひび(不和の兆し)》1861-62年、油彩/カンヴァス、52×92 cm、タリー・ハウス美術館
©Tullie House Museum and Art Gallery,Carlisle,UK 

モリス商会《3人掛けソファ》1880年頃、クルミ材・毛織生地、96.2×221×77.2 cm、リヴァプール国立美術館、ウォーカー・アート・ギャラリー ©National Museums Liverpool, Walker Art Gallery 




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締め切りは、2019年(平成31年)3月13日24時です。

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