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Posted on 2014-12-01
【レビュー】シチズン「“LIGHT is TIME”―ミラノサローネ2014 凱旋展 ―」 7万2000人来場


 


デザインスタジオがある青山で開催
東京・青山のスパイラルガーデンで「“LIGHT is TIME”―ミラノサローネ2014 凱旋展 ―」 が、2014年(平成26年)11月14日より15日間にわたって開催されました。

シチズンは1976年(昭和51年)、「光」を電気エネルギーに換えて「時」を刻む「エコ・ドライブ」という独自の技術を開発しました。

地球上どこでも光さえあれば動き続けるこのシステムは、言い換えれば「世界中の市民が平等に使える時計」であり、シチズンの企業精神の本質を体現しています。

2014年春、同社はグローバルブランディングの一環として、世界的デザインの祭典「ミラノサローネ」に初出展しました。

「ミラノサローネ」では、時計のすべての部品を支える基盤装置である地板6万5000個を使用したインスタレーション「LIGHT is TIME」を発表。約5万人の来場者を動員し、“Milano Design Award 2014”にて「ベストエンターテイニング賞」と「ベストサウンド賞」の2部門を受賞しました。

賞の創設以来、1作品が2部門を同時に受賞するのは今回が初めてということで、大きな話題となりました。

今回の「“LIGHT is TIME”―ミラノサローネ2014 凱旋展 ―」では、シチズンのデザインスタジオがある東京・青山の地において“凱旋展”として開催したものです。

会場には「LIGHT is TIME」をはじめ、シチズンの時計作りへの強いこだわりを「見て」「体験」できる展示が展開されました。

「LIGHT is TIME」のデザインを手掛けた田根剛(たね・つよし)氏のコメントです。

「「時間は光であり、光は時間である」。宇宙のはじまりビッグバンが起きたとき、光と共に時間は生まれました。そしていつしか地球が生まれ、地平の果てから昇る太陽が大地を光で満たし、動く影の変動や季節が移ろう光の変様、闇夜に浮かぶ月の満ち欠けに気付いた人類はあるとき『時間』という概念を創出したのです。

時間とは光です。光がなければ、時間は存在しません。20世紀、人類は時間から光を切り離し、時間を計算し数字を割りあてることで我々の生活を規定してきました。光を忘却した時間は、光の美しさや輝きを失い続けてきたのです。 光なくして宇宙の驚き、地球の豊かさ、生命の喜びは生まれることはなかったのです。『LIGHT is TIME』は光と時をひとつにする「21世紀の光」を伝える挑戦なのです」

会場構成
1. LIGHT is TIME
光と時をコンセプトにしたインスタレーションと、シチズン時計第一号の懐中時計を展示。

2. Manufacture d’horlogerie
シチズンはすべての部品を自社でつくるマニュファクチュール。時計の製造現場映像や社員の想い、精緻な部品を展示。

3. Milano Design Award Trophy
“Milano Design Award 2014″にて、6つの賞のうち、2つを受賞。ベストエンターテイニング賞とベストサウンド賞のトロフィーを紹介。

4. BETTER STARTS NOW
「どんな一瞬もすべてを良くするスタートだ」という、シチズンの信念をグラフィックとムービーで表現。

5. TIME EVOLUTION
ビッグバンからの時の進化と、シチズンのあくなき挑戦を立体樹形図で展示。

6. Touch & Try
宇宙とつながるサテライトウォッチをはじめ、最新モデルを体験できる。

“LIGHT is TIME”―ミラノサローネ2014 凱旋展 ―
会期:
2014年(平成26年)11月14日~28日
会場スパイラルガーデン(東京・青山)
クリエイティブディレクション:シチズン時計株式会社 シチズンブランド事業部
会場構成・インスタレーションデザイン:DGT. (DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)
照明・音響演出:LUFTZUG
音響設計・制作:WHITELIGHT Ltd.

 

 




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