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Posted on 2019-01-19
[2019年頭所感]一般社団法人日本展示会協会 石積忠夫 会長


日本各地で展示会場建設の機運が一気に高まる

一般社団法人 日本展示会協会 石積 忠夫 会長

新年あけましておめでとうございます。

お蔭様で日展協の会員数は、340社・団体(2018年12月現在)に達し、10年連続で増加しています。この事実は日展協への期待の表れと存じ、この場を借りて厚くお礼申しあげます。

さて、展示会産業は2019年と2020年、「東京五輪による見本市中止問題」という大きな試練に直面します。東京ビッグサイトが五輪のメディアセンターとして使用され、幕張メッセも競技会場に使用されるため、長期にわたり、展示会が開催できる会場面積が激減する問題です。

日展協は、2015年以来、東京都など様々な関係者に抜本的解決策を訴えております。2万3000㎡の仮設展示場が建設されるものの、依然として数多くの展示会が大幅な規模縮小や中止となり、出展企業や装飾、電気工事などの展示会支援企業が売上を失うなど、深刻な被害が懸念されています。そのため、東京都小池知事に対し、更なる改善を求める要望書を、昨年の6月と11月の2回にわたり提出したところです。

一方、今回の問題は、そもそも日本の展示会場が、世界に比べて圧倒的に不足しているという事実を、多くの人に気づかせるきっかけになりました。その結果、展示会場建設の機運が一気に高まり、具体的な建設計画が全国的に発表されております。

例えば、今年春にはパシフィコ横浜が約3万㎡に拡張、9月には6万㎡の愛知県国際展示場が開業します。また、ビッグサイトも2020年には11万6000㎡にまで拡大され、沖縄でも4万㎡の展示会場の整備計画が決定しています。これらが実現すれば、新しい展示会が増え、既存の展示会が拡大し、展示会業界が大きく発展することは確実です。

私ども日展協は、皆様方のご支援を得ながら、これからの2年間を力強く乗り越え、五輪後の発展に向け、全力で挑戦して参る所存でございますので、一層のご理解ご支援を賜りますようお願い申しあげます。




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