アート

Posted on 2019-02-21
「起点としての80年代」現在の視点から見つめ直す


金沢21世紀美術館での展示(左から諏訪直樹、中原浩大、吉澤美香) 撮影:木奥惠三 


今日的な4つのキーワードで19人の作家を紹介
1980年代は「インスタレーション」や「メディア・アート」など、今日の美術につながる重要な動向が生まれた時代です。

「美術」ではなく「アート」という言葉がよく使われ、美術館やギャラリー以外にも「オルタナティブ・スペース」が登場し始めたのもこの時代でした。

近年、「具体」や「もの派」など1970年代までの戦後日本美術に関する研究は国内外で急速に進んでいます。

また90年代以降のサブカルチャーに影響を受けた表現が注目を浴びるなか、その狭間に位置する80年代の検証はまだこれからと言えるでしょう。

本展は「メディウムを巡って」「日常とひそやかさ」「関係性」「記憶・アーカイヴ・物語」という今日的な4つのキーワードをあげ、19人の作家を紹介しながら1980年代の日本の美術を見つめます。

懐古的に80年代を振り返るのではなく、現在の視点から照射するのが、今回の展覧会の特色です。

本展は、金沢21世紀美術館、高松市美術館と当館の3館による共同企画展で、静岡市美術館が最終会場となります。

会場構成と出品作家です。

メディウムを巡って Contemplations on Medium
岡﨑乾二郎、諏訪直樹、辰野登恵子、戸谷成雄、中原浩大、中村一美

日常とひそやかさ Everyday and Modesty
今村源、杉山知子、日比野克彦、舟越桂、吉澤美香

関係性 Relationships
川俣正、藤本由紀夫、松井智惠、宮島達男

記憶・アーカイヴ・物語 Memory, Archive, Narrative
石原友明、大竹伸朗、森村泰昌、横尾忠則

起点としての80年代
会期
 2019年(平成31年)1月5日(土)から3月24日(日)まで
会場 静岡市美術館 
観覧料 一般1100円(900円)、大高生・70 歳以上700円(500円)、中学生以下無料
※(  )内は20人以上の団体料金(団体は来館当日に限り購入可能)
80年代割引! 1980~1989年生まれの方は観覧料800円(要身分証提示・その他割引併用不可)

金沢21世紀美術館での展示(左から日比野克彦、舟越桂、中村一美) 撮影:木奥惠三 

大竹伸朗≪家系図≫1986~88年 セゾン現代美術館蔵 

戸谷成雄 ≪中庭II≫ 1990年 高松市美術館蔵 撮影:木奥惠三 

森村泰昌 ≪肖像(ゴッホ)≫ 1985年 高松市美術館蔵 




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