歴史
Posted on 2019-05-08
特別展「三国志」考古学成果をもとにした新たな三国志の世界
曹操の墓からの出土品 中国国外で初めて一般公開
2019年(令和元年)7月9日(火)から9月16日(月・祝)まで、東京・上野公園の東京国立博物館 平成館で、「日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」」が開催されます。
前後400年あまり続いた漢王朝は、外戚や宦官(かんがん)が実権を握るなかで徐々に力を失い、社会秩序は混乱をきたすようになりました。
そうしたなか、太平道や五斗米道といった道教集団が民衆の心を捉えて立ち上がり、黄巾(こうきん)の乱(184年)が勃発するなど世情は大いに乱れました。
動乱の収拾を図る漢王朝は、有力諸将の力を頼みとしました。しかし、これがかえって彼らの台頭を許し、華北では曹操が立ち、長江上流域の四川平原では劉備が政権を握り、南の長江下流域では江南の地に孫堅・孫権父子が自立し、ここに魏(ぎ)、蜀(しょく)、呉(ご)の天下三分の形勢が定まりました。
こうして三国時代(220~280年)が幕を開けたのです。魏、蜀、呉の動向は正史『三国志』や小説『三国志演義』に著され、長く人々の親しむところとなりました。
そして21世紀に入り、曹操高陵(そうそうこうりょう)の発掘など重要な考古学成果が相次いだことで、三国志研究は実物資料をもとに、三国志の世界を再構築するという、新たな局面を迎えることになりました。
本展覧会は「リアル三国志」を合言葉に、中国から来日する漢から三国時代の文物と、その最新の研究成果で読み解きます。
特に注目は、2009年に発見された河南省の曹操高陵(曹操の墓)からの出土品で、今回、中国国外で初めて一般公開されます。
日本でもゲームや漫画、人形劇、映画などで幅広く親しまれている三国志の時代を、考古学ならではの新しくてリアルな三国志像にアップデートできる機会です。
日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」
会期 2019年(令和元年)7月9日(火)から9月16日(月・祝)まで
会場 東京国立博物館 平成館
観覧料 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校900円(700円/600円)、中学生以下無料
※( )内は前売り/20人以上の団体料金
〈巡回情報〉
2019年10月1日(火)~2020年1月5日(日)、九州国立博物館(太宰府天満宮横)3階
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締め切りは、2019年7月8日24時です。
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