アート / 出版

Posted on 2011-11-29
東洋文庫が日本最大の本のミュージアムをオープン! ~国宝「史記」を初公開~ 


東京都文京区にオープンした東洋文庫ミュージアム

Writer:蓬田(よも)修一

日本最大・最古にして、東洋学の世界5大研究図書館の1つである財団法人東洋文庫は、2011年10月20日に東洋文庫ミュージアムをオープンしました。

広く一般の人たちに東洋学について興味を持ってもらうことを目的として、東洋文庫がこれまで収集してきた約100万冊の蔵書、絵画(浮世絵・銅版画等)、歴史資料の中から、国宝や重要文化財を中心に秘蔵の品々を紹介します。

古代中国の漢の時代(紀元前1世紀頃)の歴史家司馬遷が著した史書、国宝「史記」も10月20日のオープン初日から12月26日まで展示します。

みどころ

①国宝・重要文化財の展示
従来公開していなかった国宝、重要文化財を随時展示します。

②貴重書、絵画の展示
解体新書、ターヘル・アナトミア、東方見聞録、アヘン戦争図など教科書でおなじみの有名な書籍や絵画の展示します。

③最新の展示技術
・エンカウンタビジョン:貴重書と映像を複合した今までにない展示方法
・MPAG(Museum Public Audio Guide):学芸員・研究員が解説する館内音声ガイドシステム
・シルクロードのデジタル探索「遷画~シルクロード」:シルクロードの画像を選び、来館記念の絵ハガキプリントが行える
・デジタルブック:タッチパネルによる貴重書、巻物の展示
・組曲「東洋文庫」:ブラザース・フォア/ボブ・フリック作曲の東洋文庫オリジナルミュージック
・クレバス・エフェクト:ミュージアム内にクレバスが出現

東洋文庫とは…

岩崎彌太郎の長男で、三菱第3代当主の岩崎久彌が1924年に設立した、東洋学の日本最大・最古の研究図書館です。

約85年に及ぶ歴史を有するアジア最大の東洋学センターであり、国際的にも世界5指の1つに数えられています。

100万冊に及ぶ貴重書を所蔵。国宝(5点)、重要文化財(7点)を所蔵します。

<施設概要>
【所在地】 東京都文京区駒込2-28-21
【アクセス】 JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分 都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分 都営バス上58系統・茶51系統「上富士前」から徒歩1分 
【休館日】 毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、水曜日が休館) 年末年始、その他、臨時に開館・休館することがあります。
【開館時間】10:00~20:00(入館は19:30まで)
【入場料】一般880円、65歳以上780円、大学生680円、中・高校生580円、小学生280円 団体割引あり(20名以上)

東洋文庫ミュージアム オフィシャルサイト


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