アート

Posted on 2012-01-28
東洋陶磁の名品に出会える  サントリー美術館で「大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 悠久の光彩 東洋陶磁の美」展 開催中


Writer:蓬田(よも)修一

サントリー美術館(東京・六本木)では、2012年1月28日(土)~4月1日(日)まで、朝日新聞社と共催で「大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 悠久の光彩 東洋陶磁の美」展が開催中です。

大阪市立東洋陶磁美術館は1982年11月に開館しました。

住友グループから寄贈された安宅(あたか)コレクションを核に設立され、現在は中国・韓国の陶磁器を中心に、約4000件の収蔵品を誇ります。

本展覧会では大阪市立東洋陶磁美術館の収蔵品から、国宝2件、重要文化財13件のすべてを含む東洋陶磁の名品約140件を厳選して紹介します。

中国陶磁と韓国陶磁は、日本人になじみの深い海外古陶磁の代表格であり、長きにわたって日本陶磁が大きく影響を受けてきたことは言うまでもありません。

日本の古陶磁愛好者は陶磁器の姿に時として人格や精神性をも見出すほど惚れ込んだのでした。

誰もが知る名品から久々の公開となる逸品まで、東洋陶磁の美をあらためて発見することができる展覧会です。

《展示構成》

1.中国陶磁の美

1~2世紀頃(後漢時代)から17世紀(明時代)の中国陶磁の流れを、その豊かな色の展開をキーワードに、3件の日本陶磁をまじえながらたどります。

国宝2件をはじめ、69件の名品が勢揃いします。

国宝 油滴天目茶碗 南宋時代 12-13世紀 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真撮影:三好 和義

2.韓国陶磁の美

大阪市立東洋陶磁美術館の韓国陶磁コレクションは、質の高さを誇ると同時に、高麗時代から朝鮮時代にかけて次々と出現した陶磁器の多彩な技法・様式をほぼ網羅しており、研究対象としてもきわめて充実していることで知られています。

同館の韓国陶磁コレクションのうち12世紀(高麗時代)から19世紀(朝鮮時代)に至る作品65件を厳選、2件の日本陶磁を加え、その展開をたどります。

青磁象嵌雲鶴文碗 高麗時代 12世紀 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌(イビョンチャン)博士寄贈) 写真撮影:三好 和義

<開催概要>

●会期:2012年1月28日(土)~4月1日(日)
●主催:サントリー美術館、大阪市立東洋陶磁美術館、朝日新聞社
●協賛:三井不動産、日本ヒューレット・パッカード、NECディスプレイソリューションズ、エーエス、サントリーホールディングス
●会場:サントリー美術館
●開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※2月11日(土・祝)、3月19日(月)は20時まで開館
※3月24日(土)は「六本木アートナイト2012」のため23時まで開館
※いずれも最終入館は30分前まで
※開館情報は変更となる場合があります。最新情報はホームページをご覧ください。
●休館日:毎週火曜日、3月21日(水)
※3月20日(火・祝)は開館
●入館料:一般1300円 大学・高校生1000円
※中学生以下無料
※3月24日(土)、25日(日)は「六本木アートナイト割引」のため一般および大学・高校生は一律500円

サントリー美術館 公式サイト


Tags:
Posted in アート | Comments Closed

Related Posts