アート

Posted on 2012-12-06
東北3県で東日本大震災復興支援特別展 「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」


《鳥獣花木図屏風》 花も木も動物もみんな生きている (右隻) 伊藤若冲

《鳥獣花木図屏風》 花も木も動物もみんな生きている (左隻) 伊藤若冲


Writer:宮川由紀子

2013年3月1日、仙台市博物館での開幕を皮切りに、9月まで東北3県で東日本大震災復興支援の特別展「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」が開催されます。

プライスコレクションとは、ジョー・プライス氏が収集する江戸時代の日本絵画コレクションのことで、伊藤若冲再評価のきっかけにもなったものです。

東日本震災に被災した子どもたちのために「若冲で元気になって!」とプライス夫妻がコレクション展の最後の里帰りとして企画したのが本展覧会です。

テーマは「美」と「生命力」。

展示されるのは《鳥獣花木図屏風》をはじめ、プライス氏が最初に買った若冲の《葡萄図》、鈴木其一の《群鶴図屏風》など100点。子どもに配慮し、作品選び、作品タイトルに工夫を凝らしているのが今回の特徴です。

構成は次のとおりです。

第1章 ようこそプライスワールドへ
第2章 はる・なつ・あき・ふゆ
第3章 プライス動物園
第4章 美人大好き
第5章 お話きかせて
第6章 若冲の広場
第7章 生命のパラダイス

東日本大震災の報に接したプライス夫妻は、真っ先に若冲の《鳥獣花木図屏風》を思い浮かべたそうです。鳥や獣(けもの)は言うに及ばず、草木の1本にいたるまで、若冲の描く世界は「生命」の輝きと喜びに満ちています。

本展覧会には、この《鳥獣花木図屏風》を東北の人々に見てもらい、少しでも慰めになれば、そして子どもたちには元気を取り戻してほしい、との願いが込められています。

なお、東日本大震災復興支援の一環として、キヤノンの先進デジタル技術と京都伝統工芸の技との融合で日本の文化財の高精細な複製品を制作することで、オリジナルの文化財の保存と高精細複製品の活用を目的とする社会貢献活動「綴プロジェクト」により、長沢芹雪作《白象黒牛図屏風》の高精細複製品が本展覧会にあわせてお披露目され、実物とともに展示される予定です。

<仙台会場概要>
会期 2013年3月1日(金)から5月6日(月・振休)まで
会場 仙台市博物館
開館時間 午前9時から午後4時45分まで(入場は午後4時15分まで)
休館日 月曜日(3月11日、4月29日、5月6日は開館)
入館料金 一般・大学生800円、高校生以下無料

岩手会場は2013年5月18日(土)から7月15日(月・祝)まで岩手県立美術館で、福島会場は2013年7月27日(土)から9月23日(月・祝)まで福島県立美術館で、それぞれ開催予定です。

東日本大震災復興支援 特別展「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」公式サイト

《葡萄図》 ブドウの木 伊藤若冲

《白象黒牛図屏風》 白いゾウと黒いウシ (右隻) 長沢芦雪

《白象黒牛図屏風》 白いゾウと黒いウシ (左隻) 長沢芦雪



■■招待券プレゼント「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」展(仙台市博物館)
招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。■■

仙台会場(仙台市博物館)の「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」展の無料招待券を、抽選で5組10名様にプレゼントします。

以下のフォームよりご応募ください。

応募受付の締切は2013年2月28日24時です。

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