アート

Posted on 2012-12-14
「新春の国宝 那智瀧図 -仏教説話画の名品とともに-」 根津美術館で那智瀧に参詣しませんか


国宝 那智瀧図 鎌倉時代 13-14世紀 根津美術館蔵

Writer:宮川由紀子

2013年1月9日から2月11日まで、根津美術館で、熊野那智大社別宮のご神体・那智大瀧(飛瀧権現:ひろうごんげん)を描いた国宝「那智瀧図」(なちのたきず)と中世の仏教説話画の優品を展示するコレクション展「新春の国宝 那智瀧図 -仏教説話画の名品とともに-」が開催されます。

13~14世紀の鎌倉時代に描かれた「那智瀧図」は、宗教画として、また瀧を描いた風景画として、日本絵画を代表する作品とうたわれ、懸崖を落ちる一筋の瀧のすがたには、日本人の自然に対する敬虔な思いが込められています。

会場では「那智瀧図」がゆったりと展示され、新たな年の始まりに、根津美術館で<那智瀧への参詣>ができるという趣向です。

仏教絵画の目的のひとつは、釈迦の生涯や、宗派の優位性、寺院の由来、高僧の物語を描きあらわすことで、信者や民衆を諭し、勧進することにあります。

本展覧会では、「那智瀧図」とともに、根津美術館が所蔵する中世説話画コレクションの中から、「絵過去現在因果経」(えかこげんざいいんがきょう)、「天狗草紙絵巻」(てんぐそうしえまき)、「高野大師行状図画」(こうやだいしぎょうじょうずえ)などの絵巻物、また掛幅装の「善光寺縁起絵」(ぜんこうじえんぎえ)、「聖徳太子絵伝」(しょうとくたいしえでん)などを一堂に展示いたします。

「那智瀧図」と中世人の豊かな想像力が生み出した仏教説話画を鑑賞したら、敬虔な気持ちで新年がスタートできそうです。

重要文化財 善光寺縁起絵(3幅のうち) 鎌倉時代 13-14世紀 根津美術館蔵

主催 根津美術館
開館期間 2013年1月9日[水]から2月11日[月・祝]まで
開館時間 午前10時から午後5時まで [入館は午後4時30分まで]
休館日 毎週月曜日
入館料 一般1000円(前売900円)、学生800円(同700円)
*前売券は2012年11月1日[木]~12月16日[日]「ZESHIN」展 開催期間中、根津美術館ミュージアムショップにて販売

根津美術館ホームページ


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