アート

Posted on 2013-01-21
東京国立博物館で特別展「書聖 王羲之」 歴代皇帝に愛好された書!


行穰帖 原跡:王羲之筆 唐時代・7~8世紀摸
プリンストン大学付属美術館蔵 / Princeton University Art Museum / Art Resource, NY


Writer:宮川由紀子

2013年1月22日から東京国立博物館で日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」が開催されます。

中国4世紀の東晋時代に活躍した王羲之(おうぎし、303~361、異説あり)は、従来の書法を飛躍的に高めました。
生前から高い評価を得ていた王羲之の書は、没後も歴代の皇帝に愛好され、王羲之信仰とでも言うべき状況を形成します。

王羲之の神格化に拍車をかけたのは、唐の太宗皇帝でした。太宗は全国に散在する王羲之の書を収集し、宮中に秘蔵するとともに、精巧な複製を作らせ臣下に下賜して、王羲之を賞揚したのです。

しかし、それゆえに王羲之の最高傑作である蘭亭序(らんていじょ)は、太宗皇帝が眠る昭陵(しょうりょう)に副葬され、後世の人々が見ることが出来なくなりました。

その他の王羲之の書も戦乱などで失われ、現在、王羲之の真蹟は一つも残されていません。
そのため、宮廷で作られた精巧な複製は、王羲之の字姿を類推するうえで、もっとも信頼の置ける一等資料となります。

楽毅論(越州石氏本) 原跡:王羲之筆 東晋時代・永和4年(348) 東京国立博物館蔵

この展覧会では、内外に所蔵される王羲之の名品を通して、王羲之が歴史的に果たした役割を再検証します。

プリンストン大学付属美術館の「行穰帖」(こうじょうじょう)をはじめ、「喪乱帖」(そうらんじょう、宮内庁三の丸尚蔵館蔵)、国宝「孔侍中帖」(こうじちゅうじょう、前田育徳会蔵)など、世界で十指に満たない精巧な唐時代の摸本が揃います。

名家に所蔵されていた由緒ある「蘭亭序」が結集し、絢爛たる美を競うのも、見どころです。

さらに、40年ぶりに発見された王羲之の新資料「王羲之尺牘 大報帖」が世界初公開されます。

<日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」>
会期 2013年1月22日(火)から3月3日(日)まで
会場 東京国立博物館 平成館
開館時間 9時30分から17時まで(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、3月1日(金)は20時まで開館)
休館日 月曜日 ※ただし2月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館
観覧料金 一般1500円、大学生1200円、高校生900円 中学生以下無料
問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

オフィシャルサイト


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