アート

Posted on 2013-10-28
「ザ・ビューティフル──英国の唯美主義1860 -1900」三菱一号館美術館で


アルバート・ムーア 《真夏》 1887年 ラッセル=コート美術館
Photograph reproduced with the kind permission of the Russell-Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth


Editor:蓬田(よも)修一

2014年1月30日(木)から5月6日(火・祝)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で「ザ・ビューティフル──英国の唯美主義1860 -1900」が開催されます。

19世紀半ば、産業革命の成功がもたらした物質的繁栄を謳歌するヴィクトリア朝の英国に、行き過ぎた商業主義や功利主義を批判し、美にみちた生活の重要性を唱える人々──「唯美主義者(the Aesthetes)」が登場します。

ロンドンに暮らす前衛芸術家の集まりから生まれたこの流れは、彼らが制作活動や生活を通じて「新たな美」を実現させていくなかで、次第に信奉者を増やして大きな運動を形づくりました。

本展は、英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵作品を中心とする約140点の油彩画や水彩画、素描、家具、工芸、宝飾品から構成される英国唯美主義の展覧会です。

ラファエル前派を率いたダンテ・ゲイブリエル・ロセッティからアルバート・ムーア、オーブリー・ビアズリー、オスカー・ワイルドにいたるまでの前衛たちが探し求めた、独創的な美と悦楽の世界を見ることができます。

展示構成と各エリアで展示される主な作品

【はじまり】
19世紀イギリスにおける、古い習慣や堅苦しい約束事から解き放たれた「新しい美」への欲求から生まれた作品。ウィリアム・ド・モーガンの《大皿》など。

【新たな美を求めて】
レイトンやワッツといった正統派画家たちが描いた特異な美人画。

【ジャポニスムとギリシア-遥かなる発想の源】
日本美術様式に魅せられた建築家ゴドウィンや、古代ギリシア彫刻に学んだ画家ムーアの作品など。

【美しい人々-唯美主義のパトロンたち】
唯美主義を擁護した英国社交界の重要人物たちの肖像画。

【美しい暮らしを支えた「美術産業製品」】
自宅の内装を美しく飾った“ハウス・ビューティフル(美しい暮らし)”の様子を紹介。

【デカダンスの世紀末芸術へ-輝かしい落日】
19世紀末に向かうにつれて研ぎ澄まされ、独特の陰りを増した「デカダンス」の作品。

見どころ

◆19世紀後半の英国で前衛芸術と大衆が一体化した壮大なムーヴメント“唯美主義運動”の全貌に迫ります。

◆欧米で高い評価を得た世界巡回展「カルト・オブ・ビューティー」展を、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の企画協力により再構成した、日本初の唯美主義展です。 

◆唯美主義最盛期に英国で流行した「クィーン・アン様式」デザインの三菱一号館美術館で作品を鑑賞できます。

ザ・ビューティフル──英国の唯美主義1860 -1900
会期
 2014年1月30日(木)から2014年5月6日(火・祝)まで
会場 三菱一号館美術館
観覧料 当日大人1600円、高校・大学生1000円、小・中学生500円
※前売券は11月5日から大人1400円(大学生以下は前売券の設定はありません。)
問い合わせ03-5777-8600(ハローダイヤル)
ザ・ビューティフル──英国の唯美主義1860 -1900 公式サイト
開館時間など詳細は公式サイトでご確認ください。

ウィリアム・ド・モーガン 《大皿》 1888年頃
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 
©Victoria and Albert Museum, London

エドワード・バーン=ジョーンズ 《ブローチ》 1885-95年
個人蔵(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館寄託)
©Victoria and Albert Museum, London

フレデリック・レイトン 《母と子(さくらんぼ)》 1864-65年
ブラックバーン美術館
Image courtesy of Blackburn Museum and Art Gallery

アルバート・ムーア 《夢見る人々》 1850-82年
バーミンガム美術館 ©Birmingham Museums Trust


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締め切りは、2014年1月26日24時です。

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