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IT・エレクトロニクスの大変化を体感! 「CEATEC JAPAN2009」

「CEATEC JAPAN2009」が、幕張メッセを会場に、2009年10月6日〜10日、開かれました。
世界的な経済不況の影響で、出展者数は国内327、海外263の計590と、2008年の804社に比べて約7割となりました。
来場者数は15万302人で、2008年に比べ4万6328人減少。
会期3日目は、大型台風に見舞われ、開催時間が短縮されるハプニングもあるなど、今年は波乱に満ちた開催となりました。

出展者数が昨年比で減少した大型イベントは、CEATECだけではありません。
9月に行われた「東京ゲームショウ」、10月の「東京モーターショー」、いずれも前回より出展者は減少しています。
次回以降の挽回に期待したいところです。

さて、今年のCEATECですが、「3Dテレビ」の展示が目立ちました。
各社ブースでは、3Dテレビを体験しようという来場者が長蛇の列をつくっていました。
まさに本格的な3Dの幕開けを強く感じる展示内容でした。
3Dテレビについては、ほかのメディアでも大きく取り上げているので、「Media & Communication」では、「クルマ」「ロボット」「家電」に焦点をあてて、注目の最新技術を紹介していきましょう。

[クルマ] 魚群のメカニズムを応用。障害物もスイスイ!
CEATECに、自動車メーカー日産が出展しているのをご存知でしょうか。
クルマとIT、家電との境界は、急速に狭まっています。
そこで、日産はエレクトロニクス関係者にむけて、次世代のクルマをアピールしているのです。
今回の日産ブースでは、「EPORO」が登場しました。
EPOROが走り回っているところに、コンパニオンのおねーさんが意地悪をして 、障害物をおきます。
でも賢いEPOROは、自分で障害物を察知 して、スイスイとよけて走り去ります。
魚群のメカニズムを応用して、こうした動きを可能にしたそうです。
将来的には、渋滞の緩和などにも役立つとのことです。



[ロボット] ついに一輪車で一本橋をわたったロボット!
村田製作所ブースでは、今年も自転車に乗る「ムラタセイサク君」と、一輪車をこぐ「ムラタセイコちゃん」が登場しました。
今年は、セイコちゃんがなんと、一輪車で幅わずか2センチの一本橋を渡ったのです。
「はずかしがりやさん」というキャラクター設定のセイコちゃんは、一本橋を渡り切ると、ほほを赤く染めました。 ステージ前はムービーのような大混雑。
地味なブースがほとんどのデバイス展示エリアの中で、村田製作所は異様に盛り上がっていました。



[家電] 身振りでテレビを操作! 「ジェスチャーリモコン」
画面に向かって、オーケストラの指揮者のように、両手を左右に広げたり、回したりしながら操作できるテレビです。
担当は「リビングでリモコンが見つからなくて困る、という声を聞いて開発した」といっていました。
家庭のテレビで使われることを想定しているようですが、どちらかとういうとデジタルサイネージに向いていると思います。
イベントや店頭などで、今すぐにでも使えます。



情報の更新頻度は約1週間に1回。
会期初日には、パナソニック代表取締役社長の大坪文雄氏が、キーノートスピーチを行いました。
ビデオは、大坪氏のスピーチ、冒頭の部分です。



大坪氏は、社会の変化の波として、次の4つをあげました。
●新興国市場の成長
●環境問題
●高齢化
●デジタルネットワーク社会の深化

また、「豊かさの充足を感じる基準が変化している」と述べ、新時代のキーワードを4つあげました。
●エコ発想
●地域最適 自分最適
●スマート消費
●安心安全

今後は、パンソニックの全事業活動の基軸に「エコ」を置く、としています。

ほかにも、
●これまで家の省エネ、創エネ、蓄エネでつちかった技術を、エコカーにも展開すること。
●太陽光パネルに組み込み、CO2を発生することなく、自ら水素を生成する光触媒技術を開発中であること。
を明らかにしました。

CEATEC JAPAN2009

(VIDEO,TEXT/よも修一)

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