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東京アートポイント計画 シッカイ屋プログラム

「東京アートポイント計画」とは、東京ならではの芸術文化の創造・文化の発信と、芸術文化を通じた子どもたちの育成を目的に、今年度からスタートした事業です。
そこでは、アートによって地域や社会の文化パワーをイノベーションする専門家を「シッカイ屋」と位置づけています。
つまり、シッカイ屋とは、アートポイントを自ら作り出し、企画・運営することができる人材なのです。
そのシッカイ屋を育成するためのインターンプログラムが、2009年9月12日(土)、足立区生涯教育センターで実施されました。
M&Cの編集スタッフ、宮川由紀子もプログラムに参加。
その様子をレポートします。


東京アートポイント計画のインターン・プログラム『シッカイ屋』第1回ゼミに行ってきました。
今回の講師はアートコーディネーターの帆足亜紀さん。
埼玉県守谷市の「アーカス・プロジェクト」のディレクターを務めた方です。
現在は国際交流基金で海外のアート関係者が相互交流を図る「JENESYSプログラム」のコーディネートをしています。

回覧板で告知
講演では、どういう経緯でアートをかかわる仕事に進むことになったのか、アートと地域と社会の結び方の基本的な指針、アーカス・プロジェクトについて話されました。
なかでも面白かったのはアート・プロジェクトの知名度を上げるための工夫についてでした。
記憶に定着させるためにイベントを定期化したり、ある期間に集中させるようにしたそうです。
地域の人に認知されるには、印象深くすることが大切で、アーカス・プロジェクトの場合も、「アーカスだからこそ」というものを考えるようにしたそうです。
広報活動に回覧板を利用したというのも新鮮でした。
地域密着の身近なメディアですが、見落としがちなように感じました。

翻訳会社で経済的基盤
帆足さんはアートの仕事をしようと決めたとき、経済的に弱者になりがちなアーティストにかかわるためには自らは社会化しておかないとだめだと考え、その語学力を生かして翻訳会社を作ったのだとか。
アーカス・プロジェクトは行政主導で、企業からの寄付も受けやすいようになっていました。
経済的に磐石なプランが大切なのはどんなビジネスでも当然ですが、それをアート・イベントでもしっかり実践してきた方なのだなと感銘を受けました。

講演のあとは、インターン生同士でディスカッションを行い、講師との質疑応答がありました。
都合で私は参加しませんでしたが、このあと、交流会も行われました。

東京アートポイント計画
アーカス・プロジェクト
JENESYSプログラム

(VIDEO,TEXT/MIYAKAWA)

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