アート

Posted on 2014-08-30
「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい」東京ステーションギャラリーで



ディスカバー・ジャパン ポスター 1971年 鉄道博物館


Editor:宮川由紀子

2014年9月13日(土)から11月9日(日)まで東京ステーションギャラリーで「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい」が開催されます。

日本万国博覧会が終了した翌月の1970 年10 月、日本国有鉄道が開始したキャンペーン、「ディスカバー・ジャパン」。

大胆なヴィジュアルイメージをまとったこのキャンペーンは、たちまちにして衆目を集めることになりました。

駅舎、車両内に貼り出されたポスター、そして新聞や雑誌に登場した広告には、場所のはっきりしない写真と大きな英語のロゴ。特定の観光地へと誘う従来の宣伝と大きく異なり、「美しい日本と私」をテーマに人の心に呼びかけようとする手法、そして若い女性をターゲットにしたファッショナブルなデザインは、国鉄にとっても、またこの時代においても、大きな転換を示すものでした。

本展は、今なお新鮮なポスターを中心に、多数の資料を通じてこのキャンペーンを振り返ります。また同時に、キャンペーンから派生した議論や同時代の芸術表現も参照しながら、一時代に留まらず今日にもつながるテーマの検証を試みます。

見どころは次のとおりです。

1.圧倒的多数の資料
1970年10月から76年12月まで、ディスカバー・ジャパンのキャンペーン期間は6 年以上にわたります。本展ではポスターを中心に、スタンプ、チケット、パンフレットなど100点をゆうに超える関連資料が紹介されます。

2.ディスカバー・ジャパンはどこから来たか?
キャンペーンの具体的なプロモーションを推進した中心人物は、電通のプロデューサー・藤岡和賀夫。彼はこの直前に、富士ゼロックスのキャンペーン「モーレツからビューティフルへ」を手掛けていた人物です。ディスカバー・ジャパンは、商品ではなく社会的メッセージを伝えようとする藤岡の“脱広告” 運動の一環でもありました。

3.ディスカバー・ジャパン論争を追え!
日本中にインフラを持つ国鉄による大胆な宣伝は、当然賛否の両論を呼びました。中でも猛反発したのが、写真家の中平卓馬です。中平はポスターの図像やメッセージを体制の悪しき側面として糾弾。しかしその意見にテレビディレクターの今野勉が異議を唱えたことで、議論は思いがけない方向に展開していきます。

4.「遠くへ行きたい」を出品!
ディスカバー・ジャパン論争で独特な見解を示した今野勉は、ディスカバー・ジャパン関連番組として始まった「遠くへ行きたい」のディレクターでした。本展では初期「遠くへ行きたい」の傑作「天が近い村」を上映。美術館がテレビ番組を作品として展示するのはおそらく初の試みです。

ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい
会期
 2014年9月13日(土)から11月9日(日)まで
会場 東京ステーションギャラリー
入館料 一般900円、高校・大学生700円、小・中学生400円
開館時間 10時から18時まで(金曜は20時まで、入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は閉館、翌火曜休館)

ディスカバー・ジャパン スタンプ台 1970年頃
JR東日本盛岡支社

『アンアン』no.47 1972年

中平卓馬『来たるべき言葉のために』より 1970年


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締め切りは、2014年9月15日24時です。

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