アート / 音楽

Posted on 2014-11-20
ICCで「大友良英 音楽と美術のあいだ」展





Editor:蓬田修一

東京・新宿区のNTTインタ-コミュニケーション・センター[ICC]で「大友良英 音楽と美術のあいだ」展が、2014年11月22日(土)から2015年2月22日(日)までの会期で開催されます。

大友良英は即興音楽からポピュラー音楽、さらに映画やテレビの劇伴音楽まで、幅広い音楽の領域で活動する音楽家です。

その一方で、美術館やギャラリーなどでの展覧会への参加やインスタレーション作品を制作するなど、美術の領域での発表も数多く行っています。

この展覧会は、2008年に山口情報芸術センター[YCAM]で委嘱制作された作品《quartets》と、本展のための新作サウンド・インスタレーション《guitar solos 1》で構成されます。

テーマは「音楽と美術のあいだ」です。異なる芸術表現である「音楽」と「美術」は、制度も作法も独自の発展を遂げて現在に至っています。

そのため、音楽の活動の場と美術の活動の場は、制作においても市場においても、異なるシステムの上で動いているといえます。作り手と受け手の関係、作品の流通、作品の提示方法など、それぞれの局面でさまざまな相違があります。

そのなかで、1960年代以降、音楽と美術が相互に介入し合うような表現が多く見られるようになり、そこで生まれた表現は「インターメディア」「パフォーマンス」「サウンドアート」などと呼ばれてきました。

その後、さまざまなメディアを利用できる環境が整うことによって、メディアアートや「領域横断的」と称される各種表現が生まれました。

こうした表現は、従来の芸術ジャンルの定義や解釈を拡げたと同時に、それらのあいだにあった境界線をあいまいにしました。それこそが、まさに大友のように「音楽と美術のあいだ」で活動するアーティストの表現を可能にしてきたのだといえるでしょう。

この展覧会では、改めて「音楽」と「美術」という異なる表現の相違に目を向け、それらの「あいだ」にあるものとはなにかを複数のインスタレーションとさまざまなイベントによって考えます。


大友良英氏プロフィール
ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/映画音楽家/プロデューサー

1959年横浜生まれ。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに、即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽を作り続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。

近年は「アンサンブルズ」の名のもと、さまざまな人々とのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力を入れ、2011年の東日本大震災を受け福島でさまざまな領域で活動する人々とともに「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げるなど、音楽におさまらない活動でも注目される。

2012年、「プロジェクト FUKUSHIMA!」の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞。2013年にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽で東京ドラマアウォード2013特別賞、第55回日本レコード大賞作曲賞を受賞するなど、多岐にわたる活動で数多くの賞を受賞している。


[開催概要]
会期:2014年11月22日(土)̶~2015年2月22日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA
開館時間:午前11時~午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始(12/29 ̶1/5)、保守点検日(2/8)
入場料:一般・大学生 500円/高校生以下無料



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