アート / クリエイティブ

Posted on 2016-07-16
「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」 美術館で初の個展




《回るヤカン》。回転しているときは、ヤカン上部の表示板が「芸術」、回転していないときは「???」と表示される。「回転するものは芸術作品」というコンセプトを分かりやすく象徴している。


あらゆるものを回転させるインスタレーション展示
しりあがり寿の美術館での初個展となる「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」が、東京の練馬区立美術館で開催中です(会期:2016年(平成28年)7月3日~9月4日)。

独特の批評精神に満ちたギャグ漫画で知られるしりあがり寿。彼の仕事は、文藝春秋賞や手塚治虫文化賞を受賞するなど高い評価を得ており、平成26年春の紫綬褒章も受章されました。日本大学芸術学部や神戸芸術工芸大学でも、長年にわたって教鞭を取り、学生の指導にあたっています。

墨絵やアニメーションなどの手法を用いて、自身の漫画と関連させながらも、自律した現代アート作品も数多く発表。近年は、様々なものを回転させる、一連のインスタレーション作品も展開させています。

会場には、これまでの多様な作品を紹介しつつ、“回転インスタレーション”を中心に新作を発表しています。“漫画家しりあがり寿”とは一味違う“アーティストしりあがり寿”を体感できる美術展です。

しりあがり寿の現代美術回・転・展
会期 
 2016年(平成28年)7月3日(日)から9月4日(日)まで
休館日 月曜日。ただし、7月18日(月・祝)は開館。翌19日(火)は休館。
会場 練馬区立美術館
観覧料 一般800円、高・大学生および65~74歳600円、中学生以下および75歳以上無料その他各種割引制度あり

巡回展情報
【愛知】
会場
 刈谷市美術館
会期  2016年(平成28年)9月17日(土)から11月6日(日)まで
【兵庫】
会場 伊丹市立美術館
会期  2017年(平成29年)1月14日(土)から3月5日(日)まで

過去の人気マンガの原画を展示。

墨絵インスタレーション。

《回るアトリエ》。アトリエにあるものたちが回転している。壁にかかっている静物画も回転を続けている。

「ゆるめ~しょん」と名付けられたアニメーション作品。大小のモニターに映し出されている。

歴史にまつわる、いろいろなものが回転しているエリア。縄文人が回転したり、西郷隆盛と勝海舟との江戸城無血開城の会談の様子も回転。古墳も回転している。

《回転体は行進するダルマの夢を視る》。12体のダルマが整然と並べられ、それぞれ回転を続けている。

《回る白日夢》。コンビニのレシート、トイレットペーパー、ハガキ、下着など日常生活のあらゆるものが、白い台に置かれ回転している。

開会式であいさつをするしりあがり寿氏。式が終わった後、式に参加した多くの人がしりあがり寿氏との記念写真撮影のため列を作った。しりあがり寿氏は気さくに応じていた。




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