2014年夏から初冬にかけて、東京国立博物館と九州国立博物館で特別展「台北　國立故宮博物院－神品至宝」が開催されます。　

わが国では古くから中国の文化に親しみ、積極的にその摂取につとめてきました。

後に形成されたわが国独自の文化を理解するためにも、我々はまずその淵源である中国の文化を深く理解する必要があります。

東京国立博物館ではこの50年間、約100を数える大規模な特別展が開催されてきました。その内容は、日本はもとより、アジアの各地域やエジプトそしてヨーロッパ、アメリカ等、世界の広範な地域にわたります。

こうした多種多数の展覧会を開催しながら、これまで実現できなかったのが台北 故宮博物院の展覧会で、今回は待望の初開催となります。

中国歴代にわたる優れた文化財を多数収蔵する同院の文化財を抜きにしては、中国の悠久の文化を理解することにはなりません。 　

ひときわ優れた中国の文化財を収蔵している台北 故宮博物院の収蔵品から、特に代表的な作品を厳選し、中国文化の特質や素晴らしさが紹介されます。

構成は次のとおりです。

序章　皇帝コレクションの淵源
第１章　中国士大夫の精神
第２章　天と人との競合
第３章　中国伝統文化の再編

見どころは次のとおりです。

●長年の夢がついに実現！
台北 故宮博物院の展覧会を日本で開催することは広く歴史や文化に関心を持つ人々にとっての夢でした。その夢が、ついに実現します。

●アジア初の台北 故宮博物院展！
台北 故宮博物院の展覧会はこれまでアメリカ、フランス、オーストリア、ドイツで開かれたのみ。今回の展覧会がアジアで初の開催となります。

●故宮を代表するスーパースター、トップ2が来日決定！
故宮訪問者必見の人気者、『翠玉白菜』と『肉形石』が国外で初めて公開されます。白菜は東京、肉は九州で各々２週間の限定公開です。

●日本には伝来しなかった中華文物の精華。選び抜かれた門外不出の名品がついに来日！
故宮博物院のコレクションは中国美術の正統中の正統。長い歴史のなかで選び抜かれた名品中の名品が、いよいよ来日します。

〔故宮コレクションの魅力〕
台北 故宮博物院には、北宋から南宋・元・明・清にいたる皇室のコレクションを経た文物が多く収められています。歴代の皇帝は優れた文物を収蔵し、また時には、人々を教化する目的を込めて、みずからが積極的に芸術文化を導いてきました。

歴代皇帝の美意識に適った傑作、政治権力の正統性を象徴する優品には、汲めども尽きない奥深い魅力があふれています。

故宮博物院のコレクションには、皇室の趣味や嗜好が濃厚に反映され、民間では作り得ない、民間では鑑賞しえない、中国歴史上の傑作が数多く収蔵されています。

特別展「台北　國立故宮博物院－神品至宝」
〈東京会場〉
会期　2014年６月24日（火）から９月15日（月・祝）まで
会場　東京国立博物館　平成館特別展示室
※『翠玉白菜』のみ本館特別5室に６月24日（火）から７月７日（月）まで期間限定で展示
観覧料　一般1600円（1400円/1300円）、大学生1200円（1000円/900円）、高生700円（600円/500円）中学生以下無料
※（　　）内は前売、20名以上の団体料金
※前売は４月１日から６月23日まで販売
問い合わせ　03-5777-8600（ハローダイヤル）

〈九州会場〉
会期　2014年10月７日（火）から11月30日（日）まで
会場　九州国立博物館
※『肉形石』のみ10月７日（火）から20日（月）までの期間限定で展示
問い合わせ　050-5542-8600（ハローダイヤル）

両会場とも開館時間や休館日など詳細は特設サイトでご確認ください。

《散氏盤》　西周時代・前9～前8世紀　台北 國立故宮博物院蔵

《雲横秀嶺図軸》　高克恭筆
元時代・13～14世紀　
（展示期間： 6月24日（火）～8月3日（日）／東京のみ）　台北 國立故宮博物院蔵

《肉形石》　清時代・18～19世紀　
（展示期間：10月7日(火)～10月20日(月)／九州のみ）
台北 國立故宮博物院蔵

開催を記念して、東京国立博物館で特別展「台北　國立故宮博物院－神品至宝」をご覧になることができる招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2014年６月17日24時です。

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