アート

Posted on 2014-10-29
ジョルジョ・デ・キリコの本格回顧展 生涯の画業を約100点の作品で展望



会場のパナソニック 汐留ミュージアム。今回の展示作品のおよそ8割が日本初公開だ。


Editor:蓬田(よも)修一

「ジョルジョ・デ・キリコ-変遷と回帰」が、パナソニック 汐留ミュージアムで、2014年10月25日から12月26日までの会期で開催中です。

本展は、20世紀を代表する画家ジョルジョ・デ・キリコの初期から最晩年までの画業を、約100点の作品によりたどる回顧展です。

イタリア人の両親のもとギリシアで生まれたデ・キリコは、ミュンヘンで青年期を過ごし、1911年にパリに出て、写実的でありながら現実ばなれした神秘的雰囲気の作品を発表し、画壇にその名を知らしめます。

謎めいた空間と事物とが生み出す独自の作品は「形而上絵画」と称され、後のシュルレアリストたちに大きな影響を与えました。

第一次大戦後は、古典主義絵画への関心から作品の様式を大きく変え、伝統的な技法と題材で制作をするようになります。

しかし、晩年には再び初期の形而上絵画へと回帰し、旺盛な創作意欲で新たな形而上絵画に取り組みました。

今回の展示では、パリ市立近代美術館に寄贈された未亡人イザベラ・デ・キリコの旧蔵品を中心に、イタリアの美術館や個人のほか、日本国内の所蔵品から、彼の代表作約100点を紹介します。

デ・キリコの創作の足取りを一望できる貴重な回顧展です。

「ジョルジョ・デ・キリコ-変遷と回帰」
会場 パナソニック 汐留ミュージアム
会期 2014年10月25日から12月26日
入館料 一般1000円 65歳以上900円 大学生700円 中・高校生500円 小学生以下無料
公式サイト http://panasonic.co.jp/es/museum/


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