科学
Posted on 2015-04-24
特別展「生命大躍進 脊椎動物のたどった道」夏休みに国立科学博物館で
[Text:蓬田修一]
2015年(平成27年)7月7日(火)から10月4日(日)まで、東京・上野の国立科学博物館で特別展「生命大躍進 脊椎動物のたどった道」が開催されます。
生命はおよそ40億年という膨大な年月をかけて進化や絶滅を積み重ね、現在の姿を獲得してきました。その過程において飛躍的な進化を生命にもたらした“いくつかの重要な出来事”がありました。
本展では、国内外から集めた貴重な化石標本に加え、精巧な復元模型や4K映像などを活用し、その“出来事”を分かりやすく紐解き、生命誕生から人類に至る脊椎動物の進化の道のりをたどります。
監修は国立科学博物館の動物・地学・人類各研究部の研究者が担当するほか、国内外の研究者も参加する、これまでにないスケールの生命進化に関する展覧会となっています。
日本初公開多数!世界の最重要化石の数々が奇跡の大集結!
今回の特別展「生命大躍進」では、カナダのロイヤル・オンタリオ博物館から5億4100万年前(カンブリア紀)の“バージェス頁岩(けつがん)動物群”の実物化石がやってきます。
バージェス頁岩動物群とは、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバージェス頁岩の中から化石として発見された動物群で、カンブリア紀の化石が集中して発見され注目されました。
本展ではこの中から、現在化石として見ることのできる最も原始的な脊索動物「ピカイア」や、カンブリア紀最強の捕食者「アノマロカリス」など、日本初公開となる貴重な化石が多数含まれています。
また、シルル紀最強の捕食者「ウミサソリ」の2mを超える実物化石をはじめ、陸上へ展開したおよそ4億年前(デボン紀)の両生類、地上を支配した恐竜、恐竜絶滅後も生き抜いた哺乳類など、数多くの化石が展示されます。
さらに、オスロ大学自然史博物館から、全身の95%の骨格が残り、胃の内容物までもが見える4700万年前(始新世)の“奇跡”の霊長類化石「イーダ」の実物も日本初公開。その他、進化の背景にあるDNAに関する展示も盛り込まれ、子どもから大人まで楽しめる展覧会です。
[会場構成]
プロローグ 生命誕生
生命の多様化にはさまざまな条件がありました。その秘密や、生命40億年の始まりを探ります。
第1章 カンブリア大爆発
この時代は堅い外皮、眼などの新しい機能を持つ生物が爆発的に登場しました。
第2章 海から陸へ
魚類はますます洗練され、あるものはついに上陸して両生類になりました。さらに乾燥地帯に進出する爬虫類が登場しました。
第3章 哺乳類の出現と多様化
哺乳類の祖先である単弓類の繁栄後、真の哺乳類が登場し、やがて始まる大発展への歩みを進めました。
第4章 人類への道
夜行性で樹上に暮らす小動物から出発した霊長類。この時代、地上に進出するものが現れ人類へと進化していきます。
エピローグ 受け継がれたDNA
これまで見てきた進化の痕跡がゲノムの中でどのような形で残っているかが、映像などで説明されます。
なお、本展は名古屋市科学館、愛媛県美術館、大阪市立自然史博物館、岡山シティミュージアムでの巡回開催が予定されています。
特別展「生命大躍進 脊椎動物のたどった道」
会期 2015年(平成27年)7月7日(火)から10月4日(日)まで
会場 国立科学博物館
入場料 一般・大学生 1600円(1400円)、小・中・高校生600円(500円)、未就学児無料
※( )内は前売りおよび各20名様以上の団体料金。
※前売券の販売期間:5月1日から7月6日まで
フィギュア付前売券 1600円で限定3000枚を5月1日から発売
〈巡回予定〉
名古屋市科学館 2015年(平成27年)10月17日(土)~12月13日(日)
愛媛県美術館 2016年(平成28年)1月16日(土)~4月3日(日)
大阪市立自然史博物館 2016年(平成28年)4月16日(土)~6月19日(日)
岡山シティミュージアム 2016年(平成28年)7月15日(金)~9月4日(日)
※展示標本は会場によって異なります。
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締め切りは、2015年(平成27年)7月6日24時です。
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