アート / ライフ

Posted on 2015-06-04
絵画に“入り込んで”美術鑑賞 大日本印刷が美術デジタル教材開発



絵の中に入り込むような疑似体験をともないながら鑑賞できる。子どもたちの“気づき”が広がり、活発な協働学習につながる効果を持つ。


大日本印刷(以下DNP)は、擬似的に絵画の中に入り込んで鑑賞できる美術デジタル教材を開発しました。

鑑賞したい絵画をスクリーンに投影。その前で歩くと、動きをセンサーが検出し、スクリーンに表示されている絵が、歩く動作にあわせて変化するシステムです。

絵の中に入り込むようなインタラクティブな疑似体験が生まれ、美術鑑賞の新たな視点の獲得につながります。

従来の美術教育は紙メディア中心の視覚情報による鑑賞が主体でした。これに画像処理やセンシング機器を組み合わせることで、視覚や頭で考えて理解する以上に、作品を体感できるようになります。

DNPでは「体感したことの面白さや、先生や友人と感覚を共有することで、児童・生徒の“気づき”が広がり、活発な協働学習につながる」としています。

今回のシステムは「ルーヴル-DNPミュージアムラボ」などでDNPが取り組んできたICTを活用した美術鑑賞システムの開発・運用実績を活かして、美術デジタル教科書研究会(代表:香川大学教育学部 安東恭一教授)と共同で開発したものです。

同システムの実用化に向けた実証研究授業が、安東教授と共同で2015年5月11日から15日まで、東京・豊島区立池袋本町小学校で実施されました。

この実証研究授業は、国立西洋美術館訪問の事前学習として実施されたものです。授業で鑑賞した作品は、マールテン・ド・フォスの「最後の晩餐」。児童は、すでに学習済みのレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」との比較を、今回の体験型システムを使って体感しました。




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