アート / ライフ

Posted on 2015-06-15
アーティストがホテルに滞在し、客室をアート作品に


2015夏 アートグッズ&サービス特集 [Artist in Hotel]

日本画家の西川芳孝氏による「竹」の客室。イメージしたのは、静かな夏の緑。


過去最高の稼動率81%を達成
パークホテル東京は、アーティスト自身がホテルに滞在し、実際に施設やサービスを利用しながらその場の空気感を感じ取り、ホテルの客室を作品として制作する「Artist in Hotel」を展開中です。

同ホテルでは2012年、開業10周年を迎えるにあたり「日本の美意識が体感できる時空間」という新しいコンセプトを据えました。新しいコンセプトの実現を進めるため何度も行なわれた会議の中で、参加者が何気なく発した一言「じゃあ、部屋に描いちゃおうか」から、Artist in Hotelプロジェクトが始まったと言います。

「日本の美意識といってもいろいろなものがありますが、それを実現するためのひとつの表現方法として日本のアートをとり入れようと考えました。当初は春夏秋冬、季節ごとの企画展をラウンジで開催することから始めましたが、この展示だけでは“アートに力をいれたホテル”というには弱く、次のステップとして実際にお客様が宿泊される部屋に絵を直接描いてもらおうという展開になりました」(パークホテル東京 マーケティング部 広報 宮崎裕子氏)

日本人の旅行者だけでなく、訪日外国人の誘致にも力を入れています。海外の旅行サイトに販売在庫を集中させ、フロントで日本での滞在を思い出深いものにするためArtist in Hotelの客室を積極的に勧めているのは、その取り組みの一環です。

当初は部屋数が少なく販売経路を広げることができなかったと言いますが、14室を販売する現在(2015年5月14日)、部屋の稼働率は上昇。4月はホテル全体が好調な月ですが、今年は同社過去最高の81%という稼動率を記録しました。

2015年5月27日には、新たに「おたふく」が販売開始。現在はさらに「城」と「野菜」の2室が制作中です。2016年までに、31階フロア全31部屋の制作に着手することを目標としています。

現在、ホテルコンセプトに共感し特徴ある客室のトータルデザインに意欲のあるアーティストを公募中です。

パークホテル東京 Artist in Hotel
住所 東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー(フロント25階)
電話番号 03-6252-1100
アクセス 汐留駅直結、新橋駅より徒歩7分




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