出版

Posted on 2011-07-25
Q&Aサイト「OKWave」 寄せられた『電子書籍』に関する質問を調査


 Writer:宮川由紀子

株式会社オウケイウェイヴは2011年7月21日、同社が運営するQ&Aサイト「OKWave」にユーザーから寄せられた『電子書籍』に関する質問内容の傾向を調査した結果を発表しました。

それによると、前年同時期と比べて『電子書籍』に関する質問投稿数は4倍に増え、『電子書籍』への関心はもちろん、『電子書籍』利用者が急増していることが分かりました。
また、通称「自炊」と呼ばれる、手持ちの書籍や雑誌を自分で電子化する方法についての質問が多く、読書の楽しみ方が多様化していることも分かったといいます。

Q&Aサイト「OKWave」では、『電子書籍』に関するここ1年間(2010年4月1日~2011年3月31日)の質問投稿数は249件で、前年同時期(58件)から4倍に増えていて、『電子書籍』への関心がますます高まっていることが伺える、といいます。
2010年度(2010年4月~2011年3月)に投稿された『電子書籍』に関する質問(249件)の内容を分析したところ以下のようなことが分かったそうです。

投稿された質問を見ると、すでに電子書籍を利用している人が46%(115件)、利用を検討している人が31%(78件)、その他が22%(56件)。

利用を検討している人は、電子書籍を利用する際に使う端末についての質問が多く、「どんな端末があるか」「本の種類が多い電子書籍は」「キンドル、iPadの機能について」など、端末を購入する際のリサーチを兼ねた質問が多くみられました。
また「紙の本と比べてどのくらい安くなるか?」「電子書籍のもたらす大きなメリットは」など、電子書籍の良い点を伺う質問もみられ、生活にどう取り入れようか検討している様子が見て取れました。

既に利用している人からの質問は、半数以上が「自炊」についてでした。
紙の本を自分自身で裁断、スキャンして電子書籍端末で読めるようにする「自炊」。利用者の大半が手持ちの本を電子化し自分だけのスタイルを楽しんでいることが伺えました。

「自炊」をする理由として、「読みたい電子書籍が少ない」という意見のほか、「漫画を楽しみたい」「本棚を整理したい」「雑誌の切抜きを整理したい」などがあげられていて、電子書籍端末の普及で、読書自体の方法が多様化していることが分ります。
一方で、質問の中で「電子書籍に関する情報や口コミが少ない」「電子書籍端末での長時間の読書は疲れる」「紙の風合を感じられないのがさびしい」など電子書籍に不慣れな様子も伺えたそうです。

前年同時期の質問内容と比べて、利用者が格段に増えていることはもちろん、電子書籍自体に関する質問から、端末の選び方や多種多様な利用方法へ質問がシフトしていることから、電子書籍の認知度の高まりが感じられる結果だと分析しています。



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