アート
Posted on 2012-07-23
日本初の個展「シャルダン展-静寂の巨匠」三菱一号館美術館で2012年9月8日から
Writer:宮川由紀子
2012年9月8日(土)から2013年1月6日(日)まで、三菱一号館美術館で「シャルダン展-静寂の巨匠」が開催されます。
ジャン=シメオン・シャルダン(1699-1779)は、フランスを代表する静物・風俗画の巨匠です。
19世紀中盤に再評価され、とくに最近では欧米で、大規模な展覧会が開催されている注目の作家の一人です。
シャルダンの紹介に絞った展覧会はこれまで日本国内では開催されていませんでした。
本展覧会はシャルダンの、日本で初の個展となります。
最大の特徴は、ルーヴル美術館名誉館長で、シャルダン研究の第一人者であるピエール・ローザンベール氏の監修により、厳選した38点の作品のみで構成されていることです。
晩年の静物画の最高傑作であり、個人所蔵のため普段は非公開の《木いちごの籠》、シャルダンが描いた唯一の花の絵《カーネーションの花瓶》はともに日本初公開です。
また、1740年にシャルダンが国王ルイ15世に謁見を許され献呈した《食前の祈り》は、その後各国の王侯貴族から、同主題の作品の注文が殺到しましたが、わずか4点のみしか現存していません。
本展ではその4点のうちの、ロシアの女帝エカチェリーナが愛蔵した作品と、シャルダンの未亡人が亡くなるまで手元に残した作品が出品されます。
幼い子が食前に捧げる感謝の祈り(ベネディシテ)の途中で言葉に詰まり、それを見守る母、姉と視線が交わされた瞬間を描いた《食前の祈り》のように、日常生活のなかの絶妙な瞬間の静かな描写は、高く評価されています。
シャルダンの秀作を鑑賞できる極めて贅沢で稀有な機会となるでしょう。
会期中、ローザンベール氏による記念講演会をはじめ、コリン・ベイリー氏(フリック・コレクション副館長)の講演、学術協力者・学芸員によるセミナーなどが予定されています。
開催概要
会期 2012年9月8日(土)から2013年1月6日(日)まで
会場 三菱一号館美術館
開館時間 木・金・土10:00から20:00まで、火・水・日・祝10:00から18:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜休館(但し、祝日の場合は翌火曜休館。12月25日は開館。)、12月29日(土)から2013年1月1日(火)まで
チケット 大人1500円(前売1300円)、高校・大学生1000円 、小・中学生500円
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招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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以下のフォームよりご応募ください。
締め切りは、2012年9月5日24時です。
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