アート / 歴史

Posted on 2012-09-10
特別展「中国 王朝の至宝」 日本初公開の文物も。東京国立博物館で。


〔一級文物〕花鳥文鏡 唐時代・8世紀 陝西省・陝西省考古研究院蔵

〔一級文物〕虎座鳳凰架鼓 戦国時代・前4世紀 湖北省・荊州博物館蔵


Writer:宮川由紀子

2012年の日中国交正常化40周年を記念して、中国各王朝の貴重な文物を紹介する特別展「中国 王朝の至宝」が2012年10月10日から12月24日まで、東京国立博物館で開催されます。

中国で最古の王朝といわれる夏の時代からおよそ4000年の間、中国各地にはいくつもの王朝が誕生し、特色ある豊かな文化が育まれてきました。

それらは、相互に影響を与えつつ多様な展開をとげ、世界に冠たる中国文化を形成してきました。そして、日本をはじめ、近隣地域にも多大な影響を及ぼしていきました。

この展覧会では、夏から宋の時代にわたる中国歴代の王朝の都・中心地域に焦点をあて、それぞれの地域の特質が凝縮された代表的な文物を対比しながら展示するという新たな手法によって、多元的でダイナミックに展開してきた中国文化の核心に迫ります。

また、2008年に発見された「阿育王塔」など日本初公開となる最新の発掘成果を含め、国宝級の「一級文物」約60%というスケールで貴重な文物168点が紹介されます。

展示は6章で構成されます。

1章 王朝の曙 「蜀」と「夏・殷」
2章 群雄の輝き 「楚」と「斉・魯」
3章 初めての統一王朝 「秦」と「漢」
4章 南北の拮抗 「北朝」と「南朝」
5章 世界帝国の出現 「唐」-長安と洛陽-
6章 近世の胎動 「遼」と「宋」

10月9日に行われた内覧会の様子です。

1章 王朝の曙 「蜀」と「夏・殷」の展示エリア。紀元前2000年頃から、黄河中流域の平原(ここを中原といいます)には、中国の初期的な王朝が誕生しました。夏と、それに続く殷です。ほぼ同じ時期、長江上流域の四川盆地では、蜀と呼ばれる国に繁栄を誇っていました。この章では、中原(夏・殷)と四川(蜀)という2つの異なる地域の文物を対比することで、初期王朝期の多元的な中国文化を照らし出します。

2章 群雄の輝き 「楚」と「斉・魯」の展示エリア。黄河の下流域では、殷の次に中原を支配した周の流れをくむ斉や魯が栄えました。斉は春秋戦国時代を通じて常に大きな勢力を維持し、魯は孔子などの名士を輩出し文化的に大きな影響力を持ちました。一方、長江の中流域では、楚が盛隆を誇りました。この章では、中原の伝統に連なる斉・魯と、南方の雄である楚の文化を比較します。

3章 初めての統一王朝 「秦」と「漢」の展示エリア。西方の秦は、黄河と長江の中下流域に覇を競い合っていた諸国を次々と滅ぼし、紀元前221年、ついに統一王朝を誕生させました。しかし、急激な変革と強圧的な支配のため人心の反発を招き、わずか3世15年で滅びました。そのあとに中国を統一したのが漢です。漢は王蒙(おうもう)による一時的な王朝の簒奪はありましたが、その前後およそ400年にわたって、王朝の命運を保ちました。この章では、秦と漢の文化の特色を俯瞰します。

4章 南北の拮抗 「北朝」と「南朝」の展示エリア。漢王朝が滅亡すると、魏・呉・蜀の三国時代を経て、晋による一時的な統一の後、華北は北方民族が興亡を繰り返す五胡十六国の時代となります。その中から鮮卑族の建てた北魏が439年、華北の統一を果たします。一方、江南では漢民族の政権が劉宋・南斉・梁・陳と続きます。この章では、北方・南朝それぞれの都から発見された文物に焦点を当てます。

5章 世界帝国の出現 「唐」-長安と洛陽-の展示エリア。南北朝の対立を終息させた隋のあとを受け、中国全土を統一したのは唐です。都の長安(陝西省西安市)は、最盛期には100万人の人口を擁し殷賑を極めました。副都と位置づけられた洛陽(河南省洛陽市)も、長安と同様、繁栄を謳歌します。この章では、長安と洛陽の文物から唐文化の魅力に迫ります。

6章 近世の胎動 「遼」と「宋」の展示エリア。907年、300年間続いた唐王朝が滅びると、中国全土は五代十国の乱世となります。北方では遊牧民族の契丹族が遼王朝を打ち立てます。一方、中国内地では宋が五代十国の時代を終わらせ、統一王朝となり、文化面においては深い精神性を備えた新たな境地を切り開き、中国文化のひとつの頂点となります。この章では、近世の胎動期ともいえるこの時代の南北文物を対比します。

日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」
会期 2012年10月10日(水)から12月24日(月・休)まで
会場 東京国立博物館 平成館
開館時間 9時30分から17時まで(入館は閉館の30分前まで)
※ただし、会期中の毎金曜日は20時まで、10月20日(土)は21時まで開館
休館日 月曜日 ※ただし12月24日(月・休)は開館
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生700円(500円/400円)
中学生以下無料
*( )内は前売り/20名以上の団体料金
ほか、プレミアムチケットを前売り中 詳細はこちらへ

主催 東京国立博物館、中国文物交流中心、NHK、NHKプロモーション、毎日新聞社、朝日新聞社
後援 外務省、中国国家文物局、中国大使館
協賛 信越化学工業、大日本印刷、三井住友海上
協力 全日本空輸、東京中国文化センター
問い合わせ 電話 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」

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日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」(東京開催分) 招待券プレゼント
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応募受付の締切は2012年9月30日24時です。

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