アート

Posted on 2012-09-14
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」 秘蔵のコレクションが初来日 2012年10月3日から国立新美術館で


クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像 ペーテル・パウル・ルーベンス 1616年頃 ©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna


Writer:宮川由紀子

オーストリアの名門貴族リヒテンシュタイン家のコレクションが初来日し、「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」として2012年10月3日(水)から12月23日(日・祝)まで、国立新美術館で公開されます。

リヒテンシュタイン家は、ハプスブルク家の重臣として1608年に「侯」の爵位を受け、1719年にリヒテンシュタイン侯国の元首となりました。

歴代のリヒテンシュタイン侯は、芸術庇護を家訓として代々美術品を収集し、1810年にはウィーン郊外ロッサウの「夏の離宮」でコレクションの公開を始めました。

しかし第二次世界大戦を機にコレクションは秘蔵され、2004年に再びウィーンの夏の離宮で公開されるまで、一般の目に触れる機会はごく限られてきました。

展覧会としては、1985-86年にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された大規模なコレクション展のほかは、ほとんど例がありません。

世界が羨む侯爵家の「秘宝」が、日本の美術関係者による長年の努力によって、このたび初めて来日することになりました。

リヒテンシュタイン家のコレクションは総数約3万点にのぼり、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれています。

侯爵家が所蔵するルーベンス作品は、30点余りを数え、世界有数の質と量を誇るものです。

本展では、その中から選び抜かれた10点が一挙に公開されます。

5歳の頃の愛娘を描いた《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》は、父ルーベンスの愛情を感じさせる傑作といわれています。

また、ルーベンス渾身の歴史画「デキウス・ムス」連作から、約3×4メートルの大作が来日します。(「デキウス・ムス」は東京展のみ特別出品予定。)

このほか、ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、ヴァン・ダイクら巨匠たちのよる名画が紹介されます。

会場に夏の離宮での展示様式を取り入れた「バロック・サロン」が設けられるのも本展の特徴です。美術品と家具調度品が一体となった、華やかなバロック宮殿の雰囲気の中で作品を鑑賞できます。

サロンのなかでも見どころとなっているのは、日本の展覧会史上初の試となっている天井画の展示です。アントニオ・ベルッチの4作《占星術の寓意》《彫刻の寓意》《絵画の寓意》《音楽の寓意》が展示されます。

なお、本展覧会は、2013年1月5日(土)から3月7日(木)まで高知県立美術館、2013年3月19日(火)から6月9日(日)まで京都市美術館で、一部構成を変えて巡回開催します。  

リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
会期 2012年10月3日(水)から12月23日(日・祝)まで 
休館 毎週火曜日
開館時間 10時から18時(金曜日は20時まで) ※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館
観覧料金(税込) 一般1500円(1300円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円) ※( )内は前売料金
豪華オリジナルグッズがセットされた前売券(3000円)も販売。詳細はこちら
問い合わせ TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝

占星術の寓意 アントニオ・ベルッチ 1700年頃 ©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna


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招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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以下のフォームよりご応募ください。

締め切りは、2012年9月30日24時です。

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