歴史 / 出版

Posted on 2012-11-15
「印刷都市東京と近代日本」展 印刷博物館で開催中 近代化を支えた東京の印刷!


「東京海運橋三ツ井組第一国立之銀行ハウス之図」(明治初期,木版)
印刷物は言論人たちに大いに活用されました。幕末維新期には木版に加え、活版や石版も導入されるなど、印刷も革新の時代に入っていきました。


Writer:宮川由紀子

2012年10月20日から2013年1月14日まで、印刷博物館で「印刷都市東京と近代日本」展が開催されています。

情報が集積する大都市、東京で印刷業が盛んなのはごく当たり前なことに思えますが、そもそも、どのようにして印刷都市東京は誕生したのでしょうか。日本の近代化に遡り、その答えを探るのが本展覧会です。

印刷博物館の収蔵品を中心に約130点の資料を展示し、近代日本をつくってきた東京の印刷について考えていきます。

展示は4章の構成です。

第1章 江戸で熟した印刷
第2章 印刷がつくった近代日本
第3章 東京という地場と印刷
第4章 近代日本の出発と印刷都市東京の躍進

『解体新書』『学問のすゝめ』「東京海運橋三ツ井組第一国立之銀行ハウス之図』なども展示されます。

また会期中、新渡戸文化短期大学生活学科教授の岩切信一郎氏による講演「明治の印刷表現 -版画を中心に-」(12月1日)、横浜市ふるさと歴史財団理事長・東京大学名誉教授の高村直助氏による講演「文明開化期の東京と横浜」(2013年1月13日)が予定されています。

<概要>
会期 2012年10月20日(土)から2013年1月14日(月・祝)まで
休館日 毎週月曜日(ただし12月24日、1月14日は開館)。12月25日(火)、12月29日(土)から1月3日(木)までは閉館)
開館時間 10時から18時まで(入場は17時30分まで)
入場料 一般500円、学生300円、中高生200円、小学生以下無料

【企画展示】印刷都市東京と近代日本

『解体新書』(1774年、木版) この時代の印刷は、文字も挿絵も1枚の板に彫る手法でした。

『学問のすゝめ』 (明治4年、活版) 
開国から近代日本の礎が築かれた1860-1890年ごろは、おびただしい数の印刷物が作成され、近代国家日本の先導役を勤めました。


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