アート

Posted on 2013-06-17
「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」 国立新美術館で


Editor:蓬田(よも)修一

「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」が、2013年10月4日(金)から12月23日(月・祝)まで、国立新美術館にて開催されます。

19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。

色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。

新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。

色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。

オランダからパリに出たファン・ゴッホは、新印象派の技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。

本展は、ファン・ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ファン・ゴッホ、モンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。

国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。

クレラー=ミュラー美術館について

富豪アントン・クレラーの夫人だったヘレーネ・クレラー=ミュラーが夫とともに1905年から1930年代初めまでに収集したコレクションを中核にしたこの美術館は、ベルギーの建築家ヴァン・ド・ヴェルドの設計により1938年、オッテルローにあるオランダ最大のデ・ホーヘ・フェーリュウェ国立公園の中に開館しました。

スーラ、ピカソ、モンドリアン、ブランクーシなど近現代美術の名品を数多く所蔵しており、269点(うち油彩は88点)を数えるファン・ゴッホのコレクションはとりわけ有名です。

南仏の街アルルのはね橋を描いた《ラングロアの橋》や《夜のカフェテラス》、サン=レミ時代の《糸杉と星の見える道》などの代表作とともに画家の変遷をじっくりとたどることができます。

野外には25ヘクタールにも及ぶ彫刻庭園があり、ロダン、ムーアから現代の作家に至るまでの彫刻作品を、豊かな自然のなかで鑑賞することができます。

 「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」
会期 2013年10月4日(金)~12月23日(月・祝)
会場 国立新美術館 企画展示室1E
開館時間 10時から18時まで 金曜日は20時まで ※入場は閉館の30分前まで。
休館日 毎週火曜日
主催 国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
共催 クレラー=ミュラー美術館
後援 オランダ王国大使館
協賛 損保ジャパン
協力 KLMオランダ航空
観覧料 一般1500円(前売1300円)、 大学生1200円(同1000円)、 高校生800円(600円)
問い合わせ ハローダイヤル 03-5777-8600
巡回予定
【広島展】
2014年1月2日(木)~2月16日(日) 広島県立美術館
【愛知展】 2014年2月25日(火)~4月6日(日) 愛知県美術館
同展覧会特設サイト
 


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