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世界の動画マーケティング最前線。

東京・秋葉原コンベンションホールを会場に、2009年10月2日、「MarkeZine(マーケジン)Day 2009」が開催されました。
今年で3回目を迎えるこのセミナーイベントでは、「集客・認知」「分析・測定」「売上向上」「最新動向」という4テーマを設け、ネット時代の商売繁盛の極意を徹底追求しました。

ここでは、今大きな注目が集まっている動画活用をテーマにしたセミナー「世界の動画マーケティング最前線」の様子をご紹介しましょう。
プレゼンテーションしたのは、動画コンテンツの管理やパブリッシングサービスを提供しているブライトコープのマーケティング&プロダクトマネージメント シニアディレクター・須賀正明氏です。
セミナーでは、動画活用のマーケティングメリットや、企業での活用事例が分かりやすく解説されました。
このページでは、そのハイライトをご紹介します。
下のビデオは、セミナーの冒頭とエンディングの部分です。






どうして動画マーケティングが発展している?
今、動画を使ったマーケティングを行う環境がそろってきました。
具体的には、次の3つです。
1.ブロードバンド普及
2.FLASHプレーヤーの普及(ほぼ100%のPCにインストールされている)
3.「Youtube」や「ニコニコ動画」などの広まりで、動画を見るのが当たり前になった

動画マーケティング 発展の道筋。
第1世代から第3世代にわけて考えることができます。

<第1世代>
Youtubeがでてきて、ネットでカンタンに動画が見られるようになりました。
この時期、違法な動画がアップされることも少なくありませんでした。

<第2世代>
2007年後半〜2008年になると、メディア会社(テレビ局など)が、「TVと同じコンテンツをネットで流しても見てくれるんだ」ということに気づき、自社がもっている動画コンテンツをネットで流すようになります。
一例をあげると、「世界陸上」を放映したTBSは、テレビで放映したばかりの映像を、ネットでも流しました。

<第3世代>
動画コンテンツをもっていない一般企業も、動画をマーケィングに活用するようになります。
現在は第3世代にあたります。

どんな企業が動画を使っている?
当社(ブライトコーブ)のサービスは、全世界で約800社の企業が利用しています。
その60%は、メディア会社ではない一般の企業です。
業種はさまざまです。
それらの企業では、主に以下のような効果が現れています。
・客単価の向上
・返品率の減少
・認知度の向上
・PVの向上
・試用品申込みが増加
・セミナー参加が増加

ずべてのマーケティングの場面で有効!
動画マーケティングは、以下5つのカスタマーライフサイクルのすべての場面で効果があります。
順番に説明してきましょう。

<AWARENESS>
動画は、聴覚と視覚の両方に訴えるため、バイラル効果が高いといわれています。
そのため、商品やサービスの認知度が大きく向上します。
また、SEO対策にも効果的です。
リサーチ会社のForresterによれば、動画がある場合、検索結果の最初のページに登場する確率は、テキストだけに比べて53倍高くなるとしています。
現在WEBにあがっているコンテンツはほとんどがテキストなので、動画コンテンツはSEO対策上、有利なのです。

<INTEREST>
製品やサービスの紹介にも有効です。
広尾学園では、学校の魅力を伝えるために、授業の様子を動画で流しました。
他の学校ではやっていないので、大変効果があり、サイトトラフィックは約3倍(1万2000人→4万人/月)になりました。
入試応募者数は8倍に、偏差値は47から65へとあがっています。
広尾学園

<TRIAL>
米国ソフトウェア会社のSERENAでは、社内での従業員たちのやり取りを、コミカルタッチで描いた動画を、「MashupTV」というサイトで流しています。
その結果、サイトトラフィックは3倍増加。
その3分の2が、バイラル経由だということです。
MashupTVではトライアル製品をダウンロードできるようにもなっていて、ダウンロード数は2倍増加したそうです。
MashupTV

<PURCHASE>
たとえばソニーミュージックでは、たくさんのアーティストのPVを流していますので、ユーザーは、お気に入りのアーティスト以外のPVも見ることができます。
その結果、クロスセルにもつながります。
他社との差別化がむずかしいコモデティのマーケティングでも、動画を使った販促効果が確認されています。

<LOYALITY>
IT企業SUNの事例ですが、Channel Sunというサイトを立ち上げ、従業員が自社の製品を紹介している動画を流しています。
動画数は400本くらいあがっていると思います。
それぞれの動画には、コメントやレイティングが付けられるようにもなっているのが、面白いところです。
ユーザーに人気のあるコンテンツが分かるので、どんなコンテンツを提供すると喜ばれるのかを知ることできます。
トラフィックは53%アップ。
リード・コンバージョン(見込客から購買客への転換)も1.4%から最大10%になったといいます。
Channel Sun

動画マーケティング、成功の秘訣。
これまで紹介してきた企業は、どれもユーザーの視覚と聴覚を、高い状態に保ちアクション(トライアル製品のダウンロードなど)を起こさせる仕組みにをつくっているのが、成功につながっているといえます。
さまざまな業界で、動画を使ったマーケティングが成功を収めるているのを、ぜひ知ってもらいたいと思います。

MarkineZine Day2009
Brightcove

(VIDEO,TEXT/よも修一)

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