歴史
Posted on 2014-07-27
「弥生ってなに?!」 教授2人の論争展示 国立歴史民俗博物館で

Editor:蓬田(よも)修一
2014年9月15日(月・休)まで、千葉県・佐倉の国立歴史民俗博物館で企画展示「弥生ってなに?!」が開催されています。
紀元前10世紀に九州北部で水田稲作が始まってから、3世紀に近畿で前方後円墳が造られるまでの約1200年間続いたのが弥生時代です。
この時代の日本列島には弥生文化だけでなく、本州東部の縄文文化(前4世紀以前)、北海道の続縄文文化(前4世紀以降)、奄美・沖縄の貝塚文化など複数の文化が広がっていました。多様な文化が日本列島に花開いた最初の時代だったのです。
本格的な水田稲作を行う弥生文化も地域や時期によってさまざまな表情をみせます。たとえば水田稲作を経て古墳時代へ向かう地域はもちろん、水田稲作を手放し採集狩猟生活へ戻る地域もありました。
水田稲作を行いながらも各地でみせるさまざまな表情は「弥生文化の多様性」と考えられてきましたが、「弥生文化とは別の文化と考えてもよいのではないか」という視点で考えられたのが今回の企画展示です。
展示のテーマは”弥生文化を徹底的に考えること”。土偶を使った祭りを行った水田稲作民、弥生人が見ていた金ぴかに光る青銅器、遺跡出土の女性の頭の骨から復顔した等身大の高貴な弥生女性など、弥生の姿が新しい年代観で紹介されています。
水田で米を作りながらも縄文人が使っていた土偶の祭りを行う人びとなど、研究者によって評価が分かれる農耕文化をとりあげ、本館の藤尾慎一郎教授と東京大学の設楽博己教授との論争展示という初の試みによって、弥生文化とはなにかという問題について考えてみたいと思います。
魏志倭人伝に出てくる大人層の女性用衣装の試着、スマホを使った展示解説なども注目です。
見どころ
全国の弥生遺跡の出土品と資料約400点にもとづき、二人の教授が独自の「弥生論」を展開します。
本展示は、「弥生時代の土偶」という不思議な出土品から扉を開き、4つのテーマに分けて、本館の藤尾慎一郎教授と東京大学の設楽博己教授、二人の教授の「弥生論」を、全国の弥生時代の遺跡から発掘された出土品や資料、約400点を展示しながら展開します。
最後に、あなたが思う弥生文化はどちらか、投票できるようになっています。展示を見たすべての人が「弥生時代」の研究者です!
弥生ってなに?!
会期 2014年7月15日(火)から9月15日(月・祝)まで
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室
料金 一般830円(560円)、高校生・大学生450円(250円)、小・中学生は無料
※( )内は20名以上の団体
※総合展示もあわせて見ることができます。
※毎週土曜日は高校生は入館無料
休館日 月曜日(休日の場合は翌日が休館日となります)
開館時間ほか、関連イベントなど詳細は公式サイトでご確認ください。
以下は7月14日に行われたプレス内覧会での会場のもようです。





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