アート
Posted on 2010-12-03
マネックス証券アート支援プログラム 「ART IN THE OFFICE 2010」
マネックス証券は2010年11月25日、同社が主催している現代アート公募プログラム「ART IN THE OFFICE 2010」の選出作品「1000s」(サウザンズ)をプレスに向け特別公開し、あわせて作家・中田周作の紹介を行いました。
このプログラムは、選出されたアーティストに賞金と制作費を贈るもので、受賞作品はマネックス本社内のプレスルーム(取材対応室)壁面に約1年にわたり展示されるとともに、同社アニュアルレポートの表紙にも使われます。
金銭だけでなく、取材撮影の背景として使ったり、プレス関係者に作品紹介をする場を設けたりすることで、アーティストを支援しようというものです。
企画協力として、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が参加しています。
最初にあいさつに立ったマネックス証券・松本大社長は、「オンライン証券と現代アートはどちらもコンテンポラリーで、共有できるものがある」とした上で、「アーティストの収入の場が少ない現状、本プログラムが一石を投じることができればと思う」と述べました。
次に、今回の受賞者である中田氏が作品を説明しました。
この作品は、都市を成り立たせてきた人々と、その都市に息づく人々の不可思議なかかわりが生まれる場を眺める俯瞰図だそうです。
作品は、インターネットに掲載されていた人物写真と、自らが撮影した人物写真を加工したもので、「自分が目にした人とネットの架空の人を関係させる」試みが行われています。
作品に登場する1人1人にさまざまな表情があり、見あきることがありません。
また、特別展示された「tb」は、壁掛け作品と机上作品による組作品で、それぞれ溶岩のような部分と絵の部分から構成されています。
照明が落とされた薄暗い空間に設置され、絵はバックライトで明るく見えるようになっていました。
折り重なりつながり合って世界を形作る目に見みえない価値を、分子模型的に解釈しようと努めた作品だそうです。
黒っぽい溶岩のようなオブジェは土地のイメージで、アリなど他の生物にとっての土地の見え方を形にしたものです。
説明のあと、作品を見ながら自由形式でプレス関係者と中田氏の懇談が行われました。
中田氏は今回の平面インスタレーションのほかドローイング、彫刻、アニメーションなど、さまざまな手法で作品を作っています。
2011年2月18日から開催される「第3回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館)にはアニメーション作品が展示されるそうです。
次回の「ART IN THE OFFICE 2011」は2011年2月1日より3月末まで募集する予定とのことです。
※このたびの地震による影響を考慮し、応募締切を延長することにいたしました。(2011/03/27)
【旧応募締切】2011年3月31日 → 【新応募締切】2011年4月10日
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