マーケティング

Posted on 2015-11-09
「第44回東京モーターショー2015」ロボットから見るクルマの未来



トヨタブースで世界初のお目見えとなったコミュニケーションパートナー「KIROBO MINI」

「第44回東京モーターショー2015」が東京ビッグサイトで2015年10月29日から11月8日まで11日間にわたって開催されました。

ショーのテーマは「きっと、あなたのココロが走り出す」(”Your heart will race”)。世界11か国から160社が参加し、ワールドプレミア75台、ジャパンプレミア68台を含む、最先端の乗用車、商用車、二輪車など417台が出品されました。

Media & Communication編集部が注目したのはロボットです。トヨタはコミュニケーションパートナー「KIROBO MINI」を世界初出品しました。ロボット宇宙飛行士として宇宙を旅した「KIROBO」を小型・軽量化したものです。

座高は10センチで、重量は約200グラム。人と会話したり、違和感のない表情や仕草を見せます。トヨタは「かけがえのないパートナーであるクルマとは異なるカタチで、人に寄り添い心動かす存在を目指す」としています。

ヤマハ発動機はバイクを運転するロボット「MOTOBOT」を出品。ステアリング、アクセル、フロントブレーキ、リアブレーキ、クラッチ、シフトペダルを制御し、バイクを運転します。

近年、各メーカーが完全自動化運転についての研究・開発を進めています。そのアプローチは乗り物本体を改造して自動化運転を実現させるというものです。一方、MOTOBOTは車両本体には改造を加えず、ヒト型ロボットが通常の車両を運転するところにあります。サーキットにおけるラップタイムで、「史上最強のライダー」との呼び声も高いオートバイレーサー、バレンティーノ・ロッシに挑み続けています。

会場には、これら以外にも最新の技術とアイデアを盛り込んだコンセプトカーが目白押しでした。クルマの技術革新は、ますます加速していきそうです。

今回の来場者数は81万2500人(2013年の前回は90万2800人)。主催者は「今回は閉幕日の天候影響などもあり、天候に恵まれた前回に比べて来場者が減少した」としています。来場者満足度は91.0%と前回の87.3%より上昇。次回の来場意向も89.2%と、前回の86.7%を上回りました。

次回の東京モーターショーは、2017年秋に今回と同様、東京ビッグサイトで開催される予定です。会期などショーの詳細は2018年春に発表されます。
[TEXT & PHOTO:蓬田修一]

バイクを運転するロボット「MOTOBOT」(ヤマハ発動機ブース)




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