アート

Posted on 2023-09-01
「大巻伸嗣―真空のゆらぎ」 大空間で展開される、現代の総合芸術


 

 
自然の摂理、生と死への根源的な洞察
令和五年(2023年)11月1日(水)から12月25日(月)まで東京・六本木の国立新美術館で、企画展「大巻伸嗣―真空のゆらぎ」が開催されます。

大規模なインスタレーションによって国際的にも高く評価されている現代美術家、大巻伸嗣の個展です。

大巻は、空間と時間を抽出して体感させるような壮大なインスタレーションはもとより、多くの人々と協働して場を変容させるアート・プロジェクトや舞台芸術にも、その優れた資質を発揮してきました。

光と闇を重要な要素とする大巻の空間は、天体のリズムにしたがった始原的な生の感覚に満ちています。

また、動植物や風景を象った装飾的なイメージは、古来人間の生活とともにあった豊かな文様の世界を想起させます。

「存在するとはいかなることか」を長年探究してきた大巻の創作には、自然の摂理、そして生と死という逃れようのないサイクルのなかで生きることへの、根源的な洞察が秘められています。

国立新美術館の天井高8m、2000㎡にも及ぶ、柱のない大きな展示室で展示されることは、ひとつの大きな見どころです。

演劇の舞台にたとえられるような、身体感覚を強く刺激する空間に足を踏み入れる私たちは、観客であると同時に、大巻が立ち上げた世界の一員としての演者のようでもあることでしょう。

これまでのシリーズをかつてない規模に拡大した最新インスタレーションや、世界を揺るがせたパンデミックのさなかに始められた映像による新作が、私たちの身体と強く響き合います。

大巻が創りあげる、現代の総合芸術が楽しめる内容です。
 
 
大巻伸嗣―真空のゆらぎ
会場 国立新美術館 企画展示室2E
会期 令和五年(2023年)11月1日(水)から12月25日(月)まで
開館時間 午前10時~午後6時 
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
主催 国立新美術館、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
観覧料 無料
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
 
 
      




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