アート

Posted on 2025-03-21
オノ・ヨーコらが参加 大阪・関西万博で現代アートを楽しもう!


「静けさの森」エリアに5組のアーティストが出品

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、「静けさの森」と呼ばれるエリアにおいて、現代アート作品が展示される。

「静けさの森」は会場の真ん中に位置し、来場者が自由に散策することができる空間だ。

中央にある直径20mほどの池を囲むように、大阪府内の公園などから将来間伐予定の樹木など約1,500本が移植されている。

会場周辺で枯れゆく「いのち」をここで再生し、生態系との共創を象徴する空間だ。

参加アーティストは、オノ・ヨーコ、レアンドロ・エルリッヒ、トマス・サラセーノ、ピエール・ユイグ、PNATの5組。

彼らが作り上げた作品が展示される。


トマス・サラセーノ《 Conviviality 》

森の中に雲のような、鳥の巣箱のような複数のオブジェを浮遊させることで、生命の多様性を感じさせる作品。

細やかなワイヤーで空間に吊り下げられたオブジェは、森と共鳴し合う生態系の拠点であり、鳥や昆虫をはじめ多様な生命が往来する有機的なプラットフォームとして機能する。

人々は光と風が交差する中で浮かぶ巣箱を見上げる体験を通じて、地上に暮らす自身の存在をより広大な生態系の文脈へと拡張し、世界のありようを再考する契機を得ることができる。


レアンドロ・エルリッヒ《 Infinite Garden – The Joy of diversity 》

円柱状の空間に多様な植物が生い茂り、上から見るとホールケーキを十字に切ったような形になっている。

切り目である通路を進むと、両側面に配置された鏡が自分自身や空、森を映し込み、無限に広がるような錯覚を体験できる。

さらに外側に回り、45度などの位置に立つと、目の前も鏡となっており、多様な植物の中に溶け込んだかのような感覚を味わえる。

まさにエルリッヒ特有の「鏡や構造を用いた視覚のトリック」が、多様性と自然との一体感を生み出し、新たな認知的体験へと人々を誘うのである。

参考作品


ピエール・ユイグ《Idiom/La Déraison》

「La Déraison」は、ひと目には普通の彫刻のように見えながら、人肌のような温かみをもつ特殊な素材でつくられており、苔をまとうことで作品自体も森と共存する。

さらに同じ展示空間で「Idiom」というマスク型の立体作品を用いたパフォーマンスが行われます。

マスクを被ったパフォーマーは明確に生きている人間であるはずが、まるで生命感を失ったオブジェのようにも見える。

こうした空間における体験において「生きている/生きていない」という一般的な区分は一層曖昧化し、私たちが普段どのように“生命”を捉えているのかを深く問い直す機会となるのだ。

こうした違和感や揺らぎが、ユイグの作品の核心ともいえる。


オノ・ヨーコ《 Cloud Piece 》

バケツの底に鏡を仕込むことで、空を映し、まるで空の雫をためるかのように見せる詩的なコンセプトをもつ作品。

作品は会場内の静けさの森の泉につながる四叉路の2箇所に設置されている。

「空」というあらゆる人々に開かれた“共有の風景”を見つめながら、社会や国境を超えたつながりへの意識を高めることで、平和について思いを巡らせるような体験をつくり出している。


ステファノ・マンクーゾ with PNAT《The Hidden Plant Community》

樹液が幹を流れる音を科学的な音波データから変換した、音と光による作品。

木が酸素と二酸化炭素を調整する気孔の働きを模倣しており、キネティックが開閉することで光と影の効果を強調する。

植物の視点から世界を見るユニークな体験で、“植物として生きる”とはどういうことかを直感的に感じ取ることができる。

このアートを体感し、植物の仕組みに耳を澄ますことで、人間中心主義の世界観が問い直され、より広い生命観や時間軸で世界を捉えることができる。







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