マーケティング / ライフ
Posted on 2010-10-02
HALロボットスーツ 装着者の意思でユニットを動かす!
Writer:蓬田(よも)修一
「国際福祉機器展2010」大和ハウスブースでの装着型自立支援ロボット「ロボットスーツHAL」デモンストレーションです。
「ロボットスーツHAL」は、障がいを持つ人や、高齢者の動作支援をするロボットです。身体に装着することによって、人の身体機能を拡張、増幅することができます。
人が身体を動かそうとすると脳から運動ニューロン(※1)を経て筋肉に神経電位信号が伝わり、身体は思い通りに動くことになりますが、その際、微弱な生体電位信号が皮膚表面にもれ出てきます。
「ロボットスーツHAL」は、この信号を皮膚表面で検出し、コンピューター制御により各部モーターを駆動させて人の動きを支援する装着型ロボットです。
世界初のサイボーグ型ロボットということができます。
脳が「右足動け」と命じた場合、右足の動きと同時に右足装着ユニットが動き、動作をサポートします。
人間の意思を「ロボットスーツHAL」が先取りして、自分の意思のままに動かすことができます。
「ロボットスーツHAL」は、下半身用の「HALTM福祉用」です。
両脚・単脚に装着する2タイプがあります。
バッテリー駆動で約1時間利用することができ、介護・福祉施設の現場で、日常生活のなにげない動作である立ち座りや歩行、階段の昇降などの動作を補助する自立支援ロボットとして利用することができます。
※1.骨格筋を動かす神経細胞のこと。
下のビデオは、微弱な生体電位信号をとらえてユニットを動かすデモです。
男性の「腕をあげたい」と思うことによって発生した生体電位信号を皮膚上のセンサーでとらえ、ロボットを動かしています。
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コメント2件
M&C | 2010.10.05 7:25
ご質問ありがとうございます。
記者の宮川です。
たぶん、現状では健常者でなくリハビリ用だからだと思います。
これを使って歩く感覚を取り戻したり、モチベーションアップに使ったりするようでしたよ。
アームのデモは、うでの筋肉の部分にセンサーをつけて、神経の信号を読み取って動かしているとのこと。動作の途中でも止められると言っていたので、一定の角度で止めることもできそうです。
重作業者のサポート機器としての活用も開発中とか。すごいです。
くっき~ | 2010.10.04 21:18
面白いロボットの紹介ありがとうございます。ちょっと質問してもいいですか?
健常者が階段の昇降をするのに、なぜ手すりが必要なんでしょう?
アームはON・OFF制御のように見えますが、一定の角度で止めるような
細かいコントロールはできるでしょうか?