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Posted on 2011-11-08
日本展示会協会 石積会長 国交大臣と事務次官に、20万㎡大規模展示会場の必要性を提言


Writer:蓬田(よも)修一

展示会産業団体の「日本展示会協会(略称=日展協)」の石積忠夫会長は2011年10月5日、国土交通省に前田国土交通大臣を訪ね、「展示会は日本経済の復活と東北の復興に大きな役割を果たすものであり、政府として展示会産業の育成を重要政策として推進すること、そのためには20万㎡の大規模展示会場をつくる必要がある」ということを提言しました。

以下、日展協サイトに掲載の記事をもとに、訪問の様子や大臣の反応などを紹介します。

展示会場の建設についてはこれまで、東京都や千葉県など、地方自治体が主体となって推進してきました。

しかしながら、約8万㎡の会場面積をもつ日本最大の展示会場・東京ビッグサイトであっても、世界の現状から見ると決して大きくはありません。

世界最大のハノーバー・メッセ(46万6000㎡)を筆頭に、世界には大規模展示場が多数建設されており、東京ビッグサイトは展示面積ランキングでは60番目という低さです。(数字は、AUMA(Association of the German Trade Fair Industry)の2011年データをもとにした、リード エグジビション ジャパンの集計による)

石積氏は、このうように大きく立ち遅れた日本の現状を改善するためには、経済産業省、国土交通省、内閣府など、政府も一体となって推進しなければならないと考えており、今回の大臣への提言となりました。

大臣室にて、石積会長(左)と前田国交大臣(右)。

訪問では、展示会は出展社と来場者が商談することで多額の受発注につながること、また開催にともなって、宿泊、飲食、交通など巨大な経済波及効果をもたらされ、日本経済の再生に大きく貢献することを伝えました。

あわせて日本の展示会産業の遅れを報告。

世界各国は展示会を国策として推進しており、展示会場の増設・新設にあたって、政策的環境整備も進んでいることを訴えたのです。

前田大臣は、観光庁も所管しているため、訪日外国人を増加にとっても、展示会が極めて有益であるとの認識を示しました。

途中からは、宿利国土交通事務次官も同席しました。

日展協事務局によれば、大臣は「我が国の発展にとって非常に意義のある提言だ。すぐできること、中長期的に取り組むことの双方から、可能な施策を検討し、実行していきたい」と語ったということです。

前田大臣は、自身のブログにも会談の記事を掲載しており、石積氏の提言が、深く印象に残ったことが伺えます。

石積氏は、今回の大臣の言葉をはげみに、政治・行政への働きかけをさらに強め、日本の展示会産業の拡大のため、全力を尽くしていく覚悟です。

前田大臣の要請で、途中からは宿利事務次官(右端)も参加。

日本展示会協会 公式サイト


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