アート

Posted on 2013-05-29
死刑囚の絵画展 「極限芸術 ~死刑囚の表現~」


原 正志 「鉄格子の少女-愛と平和」

広島県福山市にある鞆の津ミュージアムで、死刑囚の絵画作品を集める「極限芸術~死刑囚の表現~」が開催中です。

同ミュージアムではこれまで、既存の美術の外側で表現を続ける人々やその事物にスポットを当て、展覧会を通じて紹介してきました。開館1周年を迎えるにあたって、本展で取り上げるのは、死刑確定者による表現です。

日本には現在130余名の死刑確定者がいます。その中には、数十年も獄中で「その朝」が来るのを待っている人もいれば、死刑確定から数年のうちに執行されてしまう人もいます。その朝は誰にも告げられることなく、ある朝突然、刑務官から執行の告知がなされ、およそ1時間後に刑が執行されます。

その朝の到来を常に予測して心引き裂かれ、1日毎に寸断される見通しのない時間の中で、しかし、彼らは、過去の自分を見つめ直して内省を深め、あるいは、様々な表現に取り組みながら、社会と全く隔絶された独房の中で日々過ごしています。

規則と監視の中、極限の状態に置かれている日本の死刑確定者たちがつくりだす、死刑執行の不安や恐怖、孤独感の中で生まれる絵画。限られた画材を駆使して生み出す彼らの極限の芸術作品は、アートやアーティストという意識をはるかに通り越して、純粋な思いとして描かれています。

本展は、死刑制度の是非について言及するものではなく、美術という文脈で見たときに私たちに「人は、なぜ表現するのか」という大いなる疑問を付きつけられる作品群の展示です。これまで大きな注目を集めることもなかった彼らの表現に接することができる貴重な機会です。

関連イベントとして、田口ランディ氏による朗読会&トークイベント、茂木健一郎氏によるトークイベントも予定されています。(※茂木氏によるトークイベントは、すでに満席です)

<「極限芸術 ~死刑囚の表現~」 開催概要>
会期 2013年4月20日(土)から7月21日(日)まで
開場時間 10時から17時まで
会場 鞆の津ミュージアム
観覧料金 一般500 円、小学生以下・障がいのある方 無料
休館 月曜日( 祝祭日は開館し、翌日休館)
主催 鞆の津ミュージアム
協力 死刑廃止のための大道寺幸子基金

鞆の津ミュージアム サイト

林 眞須美 「国家と殺人」

万年 三太郎 「獄ちゅう物語・その壱」

金川 一  「イタリア人女性画」

岡下 香 「司法界のバラ」




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