アート

Posted on 2013-05-28
アンドレアス・グルスキー展
注目のドイツ現代写真家が日本初の個展



Editor:蓬田(よも)修一

ドイツの現代写真を代表する写真家アンドレアス・グルスキーによる日本初の個展が、東京・六本木の国立新美術館で開催されます。

グルスキーの作品は、デジタル化が進んだ現代社会にふさわしい、すべてが等価に広がる独特の視覚世界を構築し、国際的な注目を集めています。

今回の展覧会では、1980年代の初期作品から《99セント》(1999年)、《ライン川Ⅱ》(1999年)、《F1ピットストップⅣ》(2007年)、《ピョンヤンⅠ》(2007年)、日本に取材した《東京証券取引所》(1990年)、《カミオカンデ》(2007年)といった代表作、最新作の《カタール》(2012年)に至るまで、グルスキー自身が厳選した約65点の作品が一堂に会します。

グルスキーの作品は、最近では衛星からの画像をもとにした「オーシャン」シリーズ(2010年)や、川面を写す「バンコク」シリーズ(2011年)など、コンセプチュアルな様相をますます強めています。

これらの作品は、まるで抽象絵画のようでもあり、写真を使った画家ともいえるグルスキーが開拓した新たな境地を伝えています。

展示会場は、初期から今日までを回顧する年代順ではなく、初期作品と新作、大小さまざまな写真を並置する斬新な構成です。

こうした方法は、個々の写真を際立たせるとともに、展示会場全体をひとつの完璧な作品のようにも見せるでしょう。

アンドレアス・グルスキーについて

アンドレアス・グルスキーは、1955年に旧東ドイツのライプツィヒに生まれ、幼少期に西ドイツへ移住しました。

1977年から81年までエッセンのフォルクヴォルグ芸術大学でヴィジュアルコミュニケーションを専攻し、その後、デュッセルドルフ芸術アカデミーで写真界の巨匠、ベルント・ベッヒャーに師事しました。

以降、ベッヒャー派のひとりとして知られるようになり、2010年からはデュッセルドルフ芸術アカデミーの自由芸術学科を担当し、後進の指導にあたっています。

グルスキーは2001年にニューヨーク近代美術館(MoMA)にて大規模な個展を開催し、一躍世界にその名が知られるようになりました。

代表作のひとつ《ライン川Ⅱ》は、2011年にクリスティーズ・ニューヨークで、現存する写真家の作品としては史上最高額となる約433万ドル(日本円で約3億4000万円、当時のレートによる)で落札され、世間を賑わわせました。

現在は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、ポンピドゥセンター(パリ)、テート・モダン(ロンドン)など世界の主要美術館がグルスキーの作品を所蔵しています。

アンドレアス・グルスキー展
<東京会場>
会期
 2013年7月3日〈水〉から9月16日〈月・祝〉まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E
休館日 毎週火曜日
開館時間 10時から18時まで 金曜日は20時まで ※入場は閉館の30分前まで
入場料金 一般1500円(1300円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金、および前売料金
問い合わせ ハローダイヤル:03-5777-8600 
主催 国立新美術館、読売新聞社、TBS、TOKYO FM
後援 ドイツ連邦共和国大使館、東京ドイツ文化センター、InterFM
協賛 大日本印刷
特別協力 ぴあ

<大阪会場>
会期
 2014年2月1日〈土〉から5月11日〈日〉まで
会場 国立国際美術館
休館日 毎週火曜日
開館時間 10時から17時まで 金曜日は19時まで ※入館は閉館の30分前まで

アンドレアス・グルスキー展 オフィシャルサイト


2013年7月2日に実施された東京会場での内覧会の模様です。

グルスキー展

グルスキー展

グルスキー展

■■■■招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。アンドレアス・グルスキー展(東京会場分) 招待券プレゼント■■■■

国立新美術館でご使用いただけるアンドレアス・グルスキー展無料招待券を、抽選で5組10名様にプレゼントします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2013年7月7日24時です。

※Media & Communication のプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。


Tags:
Posted in アート | Comments Closed

Related Posts