歴史

Posted on 2023-10-30
企画展「ある従軍カメラマンの追憶 義烈空挺隊員と家族の片影」


機内で出撃待機する新藤少尉(右)

写真や手紙を通して義烈空挺隊の素顔に迫る
東京・西新宿の平和祈念展示資料館で2023年(令和五年)10月3日(火)から2024年(令和六年)1月14日(日)まで、企画展「ある従軍カメラマンの追憶 義烈空挺隊員と家族の片影」が開催中です。
 
昭和20(1945)年5月、従軍カメラマンとして最前線で活動していた小柳次一(明治40年(1907年)~平成6年(1994年))は、熊本県の健軍飛行場で義烈空挺隊に密着取材を行いました。
 
隊員が出撃する直前まで、かたわらで過ごし、隊員たちが、家族への遺書や手紙をしたためて爆撃機に搭乗する最期の姿を写真に収めました。
 
死地におもむく隊員にカメラを向けるのはやるせないことでしたが、全てを記録しなければならないと自分に言い聞かせて撮影しました。
 
終戦から20年後の昭和40年(1965年)、小柳は戦争写真展を開催し、義烈空挺隊の勇姿を公開しました。
 
それは、残された家族に対する自身のつとめであり、亡くなった隊員への鎮魂の想いでもありました。
 
本企画展は、従軍カメラマン・小柳次一の軌跡を振り返るとともに、当時の写真や手紙を通して、義烈空挺隊の素顔に迫るものです。
 

ある従軍カメラマンの追憶 義烈空挺隊員と家族の片影
会場 平和祈念展示資料館(東京都新宿区西新宿 新宿住友ビル33階) 入館無料
会期 2023年10月3日(火)から2024年1月14日(日)まで
開館時間 午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
休館日 毎週月曜日、12/28(木)~1/4(木)
 

フィリピン戦線従軍時の小柳次一


 

新藤少尉が出撃3日前に妻へ宛てた手紙(昭和20年5月21日)

※画像写真の無断転載はご遠慮ください。
 




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