マーケティング / ライフ / 音楽

Posted on 2018-10-29
【イベントレビュー】2018楽器フェア 自分の新しい音楽ライフに出会える場






楽器メーカーが勢揃い
今回は50周年という節目の開催となった楽器フェア。高校軽音バンドクリニック、下北沢ギタリスト会、ギターガールズコレクションシンなど50周年記念企画がたくさん実施され、例年以上に華やかに行われた印象だ。

会場は、東京ビッグサイト。ここの西1・2ホールとアトリウムの合わせて約2万㎡のスペースを使い、ホールで展示、アトリウムでステージイベントが展開された。

メインの出展社は楽器メーカーだ。小売り事業では、島村楽器は自社ブランド楽器があるのでギターエリアに出展。イケベ楽器と銀座山野楽器は、物販エリアに出展していた。サウンドハウス、石橋楽器、クロサワ楽器、下倉楽器などは、大手の小売り事業者であるが出展していない。

展示スペースは楽器ごとに、アコースティックギター、エレキギター、打楽器、コンピューターデジタル、弦楽器・管楽器、鍵盤、楽譜・出版、メガショッピングモール、アウトレットモールの9つにエリア分けされていた。

展示スペースの約1/4がアコースティックとエレキを合わせたギターエリアだ。ちなみに以前、島村楽器の廣瀬社長に取材したとき、売上で一番大きい楽器は備品を含めたギターであると聞いた(楽器単体として売上が最も大きいのは電子ピアノなどの鍵盤楽器)。展示エリアの大きさの比率も、実際のマーケット状況を反映しているのである。

コンピューターデジタルエリアは、ギターエリアに次ぐ広さだ。ヤマハ、ローランド、コルグなどが出展していたが、世界のデジタル楽器市場を牽引するメーカー・ブランドの多くが日本の企業であることを、改めて思い起こさせた。

そして、約1/4のスペースが、メガショッピングモールとアウトレットモールを合わせた物販エリア、およびフードコートだ。

フードコートの設置についてだが、展示会に来て困ることのひとつに食事がある。レストランが混んでいたり、遠かったり、展示会に来て食事を取るのはなかなか大変だ。

展示ホール内にフードコートが設置されていれば、会場の外まで出る手間が省けるのでとても楽だ。

会期は、10月19日から21日までの、金・土・日の3日間。金曜日はビジネス来場者も多くいたと思うが、土曜と日曜は一般来場者で賑わった(私が取材したのは日曜日)。

ウィークデーと週末で構成する会期設定は、海外の楽器イベントでも同様だ。アメリカ・アナハイムで開催されている、世界最大規模の楽器ショー「NAMM Show」の次回の会期も、1月24日から27日、木曜から日曜に設定されている。

ところで、NAMM Showは世界からプレスを集める国際的なイベントだが、楽器フェアは主に国内向けのイベントであるようだ。私が取材した日も、外国からの来場者はほとんどいない。プレスルームには外国人はいなかった。

ギター初心者の90%が1年以内に脱落
楽器を楽しむという行為は、実はかなりハードルが高い。長い期間にわたる練習が必要になり、ほとんどの楽器初心者は楽器を楽しむ前に、楽器を弾くことをやめてしまう。

フェンダーミュージックのコール社長から聞いたが、ギターを始めた初心者の90%が、1年以内にやめてしまうという。

そうした事情もあり、楽器市場はなかなかに厳しい状況になっている。楽器フェアは2年に1回開催されているが、毎年開催できないことも楽器市場の状況を物語っていると言えよう。

楽器フェアのようなイベントは、マーケットを活性化するための大きなきっかけになる。

出展企業のブースで展開されている演奏のデモンストレーションを見ること、展示されている楽器を試奏すること、物販エリアで買い物すること、こうしたことは音楽や楽器に少しでも関心ある人にとってはとてもは楽しいことだ。

会場を回ると、知らない楽器メーカーがたくさんあることを実感させられる。会場を回ると、普段あまり接しないジャンルの演奏デモンストレーションを見ることもできる。普段は楽器フェアは、楽器との新たな出会いの場であるだけでなく、自分の新しい音楽ライフとの出会いの場でもあるのだ。

ひとつだけ、楽器フェアにお願いできるとしたら、楽器メーカーのエンジニアと触れあえる場がたくさんあると、もっと楽しいフェアになるのではと感じた。
(TEXT&PHOTO Media & Communication蓬田修一)


 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 





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