アート
Posted on 2019-08-26
「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」文学のさまざまな表れ方
国内外で活躍する日本人現代美術家の作品を紹介
令和元年(2019年)8月28日(水)から11月11日(月)まで、東京・六本木の国立新美術館で「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」が開催されます。
国内外で活躍する日本人現代美術家6人の作品が紹介されます。
・北島敬三
1954年長野県生まれ、東京都在住。1975年に「ワークショップ写真学校」森山大道教室に参加して以降、写真家として活動を始める。1983年第8回木村伊兵衛写真賞受賞。
・小林エリカ
1978年東京都生まれ、同地在住。目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶をモティーフとして作品を手掛ける。小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、2014)は第27回三島由紀夫賞候補および第151回芥川龍之介賞候補にノミネート。
・ミヤギフトシ
1981年沖縄県生まれ、東京都在住。映像、写真、オブジェクト、テキストなどを用いて、社会政治的事象、とりわけセクシュアリティとマイノリティの問題を俎上に載せた作品を手掛ける。2019年第44回木村伊兵衛写真賞にノミネート。
・田村友一郎
1977年富山県生まれ、京都府在住。既存のイメージやオブジェクトを起点にしたインスタレーションやパフォーマンスを手掛ける。従来の美術の領域にとらわれない独自の省察の形式を用いて、観客とのあいだに特異なコミュニケーションをもたらす。
・豊嶋康子
1967年埼玉県生まれ、同地在住。ソロバン、サイコロ、安全ピンなどの既製品、あるいは鉛筆、油絵具、木枠など美術に馴染みのある物質など幅広い素材に手を加え、これら事物の中に複数の見え方が表出する作品を手掛ける。
・山城知佳子
1976年沖縄県生まれ、同地在住。写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションによって沖縄における米軍基地や戦争の問題を掘り下げ、接触と分離、継承と断絶、中心と周縁、生と死などの概念の境界を問い直してきた。近年ではそれら問題を沖縄だけでなく世界中に遍在する普遍的な歴史の問題とみなし、史実や伝承されてきた物語を引用した作品を手掛けている。
書物形態にとらわれない「文学」要素が色濃く反映
作家たちは1950年代~1980年代の生まれで年代が幅広く、表現方法も映像、写真、インスタレーションと多岐にわたります。しかし、作品のうちに文学の要素が色濃く反映されていることは共通しているといえます。
ただし、ここでの文学は、一般に芸術ジャンル上で分類される文学、つまり書物の形態をとる文学作品だけを示すわけではありません。
日本の現代美術における文学のさまざまな表れ方が経験できる展覧会です。
話しているのは誰? 現代美術に潜む文学
会期 2019年(令和元年)8月28日(水)から11月11日(月)まで
毎週火曜日休館 ※ただし、10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
会場 国立新美術館 企画展示室1E
観覧料 一般1000円、大学生500円、高校生および18歳未満の人は無料
問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL https://www.nact.jp/
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